適応
1不眠症
2不安緊張状態の鎮静
用法
11日1回0.1~0.3g 就寝前(増減) 21日0.1~0.2g 分2~3(増減) 注意不眠症には就寝直前に服用させる.又,服用して就寝後,睡眠途中に一時的に起床して仕事等する可能性がある時には服用させない
禁忌
1)過敏症(バルビツール酸系化合物)
2)急性間欠性ポルフィリン症(疝痛や精神神経症状等の急性症状誘発)
注意
〈基本〉
➊眠気等→運転不可
②連用により薬物依存を生じることがある.漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討
患者背景
〈合併・既往〉
①心障害(血圧低下):治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与不可
②呼吸機能低下(呼吸抑制):治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与不可
③虚弱者(呼吸抑制.離脱症状に特に注意)
④頭部外傷後遺症・進行した動脈硬化症の脳の器質障害(脳障害悪化)
⑤アルコール中毒,薬物依存の傾向又は既往歴のある患者,重篤な神経症患者(薬物依存)
〈腎〉治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与不可(代謝・排泄機能低下により効果・副作用が強く現れる) 〈肝〉治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与不可(代謝・排泄機能低下により効果・副作用が強く現れる)
〈妊婦〉妊C有益のみ〔新生児に出血傾向,呼吸抑制等.分娩前に連用で出産後新生児に禁断症状(多動,振戦,反射亢進,過緊張等)〕 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉呼吸抑制 〈高齢〉少量から投与を開始するなど慎重に(呼吸抑制.運動失調等の副作用が発現しやすい.離脱症状に特に注意)
相互
主としてCYP3Aを誘導→CYP3Aで代謝される薬は血中濃度が低下する可能性 〈併用注意〉
1)抗不安薬,抗精神病薬,催眠鎮静薬,抗うつ薬,抗ヒスタミン薬,サイアザイド系薬物,ジスルフィラム,解熱鎮痛剤,アルコール:相互に作用増強(中枢神経抑制作用)→減量等慎重に
2)