適応
1神経症における不安・緊張・抑うつ
2心身症(消化器疾患,循環器疾患,内分泌系疾患,自律神経失調症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ
用法
1日10~30mg(増減)
禁忌
1)過敏症
2)急性閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)
3)重症筋無力症(症状悪化)
注意
〈基本〉
➊眠気等→運転不可
②連用により薬物依存を生じることがある→漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討
〈その他〉投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬)を投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
患者背景
〈合併・既往〉
①心障害(悪化)
②脳に器質的障害(作用増強)
③衰弱者(作用増強)
④中等度又は重篤な呼吸不全(症状悪化)
〈腎〉排泄が遅延 〈肝〉排泄が遅延
〈妊婦〉有益のみ(奇形児等障害児出産が有意に多い疫学的報告.ベンゾジアゼピン系で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等.これらの症状は,離脱症状・新生児仮死として報告される場合もある.黄疸増強.分娩前の連用:出産後新生児に離脱症状) 〈授乳婦〉不可(他のベンゾジアゼピン系化合物で母乳中へ移行.黄疸を増強する可能性) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に(運動失調等→少量から開始等)
相互
〈併用注意〉
1)アルコール,中枢神経抑制薬(フェノチアジン誘導体・バルビツール酸誘導体等):相互に中枢神経抑制作用増強→回避,やむを得ない場合は慎重に
2)MAO阻害薬:作用増強→回避.やむを得ない場合は慎重に
3)シメチジン:作用増強(本剤の代謝抑制)
飲食物表
過量投与
〈処置〉過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)投与の場合,使用前にフルマゼニルの添付文書「使