診療支援
薬剤

アリピプラゾール水和物新様式H運転×
1179
aripiprazole hydrate
エビリファイ Abilify(大塚)
 持続性水懸筋注用300mgバイアル:アリピプラゾール水和物390mg(アリピプラゾールとして375mg)/V(懸濁した薬液の吸引時及び投与時の損失を考慮し,1Vからアリピプラゾール300mgを注射可能な量を確保するために過量充填されている)
 持続性水懸筋注用400mgバイアル:アリピプラゾール水和物494mg(アリピプラゾールとして475mg)/V
 持続性水懸筋注用300mgシリンジ:アリピプラゾール水和物353.6mg(アリピプラゾールとして340mg)/シリンジ(注射用水1.2mL一体型)
 持続性水懸筋注用400mgシリンジ:アリピプラゾール水和物457.6mg(アリピプラゾールとして440mg)/シリンジ(注射用水1.6mL一体型)

適応

1統合失調症

2双極Ⅰ型障害における気分エピソードの再発・再燃抑制

用法

1回400mgを4週に1回臀部筋肉内又は三角筋内に投与.尚,症状,忍容性に応じて1回量300mgに減量 注意

①初回投与後徐々に血漿中薬物濃度が上昇することから,初回投与後は2週間を目処に,以下の投与量を参考に経口アリピプラゾール製剤の併用を継続等適切な治療を行う〔切替え前の経口製剤の投与量→切替え後の投与量(2週間)〕

a)6~15mg/日→6mg/日

b)18~24mg/日→12mg/日

c)30mg/日→15mg/日

②本剤とCYP2D6阻害剤(キニジン,パロキセチン等)及び,又はCYP3A4阻害剤(イトラコナゾール,クラリスロマイシン等)を併用の際は,本剤の血漿中濃度上昇あり→以下を参考に減量等を考慮(シリ:300mgを下回る用量は投与不可→300mg未満に減量の際は,バイアル製剤を用いる)

a)本剤400mg単剤投与に相当する用量→減量後の本剤の用量

1.CYP2D6阻害薬又はCYP3A4阻害薬のいずれかを併用→300mg

2.CYP2D6阻害薬及びCYP3A4阻害薬のいずれも併用→200mg

b)本剤300mg単剤投与に相当する用量→減量後の本剤の用量

1.CYP2D6阻害薬又はCYP3A4阻害薬のいずれかを併用→200mg

2.CYP2D6阻害薬及びCYP3A4阻害薬のいずれも併用→160mg

!警告

1)糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡等の死亡に至ることもある重大な副作用が発現→本剤投与中は高血糖の徴候・症状に注意.特に,糖尿病又はその既往歴,危険因子を有する患者には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与.投与にあたっては,血糖値測定等の観察を十分に

2)予め上記副作用が発現する場合があることを,患者及びその家族に十分に説明し,口渇,多飲,多尿,頻尿,多食,脱力感等の異常に注意し,このような

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