診療支援
薬剤

アセナピンマレイン酸塩新様式H運転×
1179
asenapine maleate
シクレスト Sycrest(Meiji Seika)
 舌下錠:5・10mg

適応

統合失調症

用法

1回5mgを1日2回舌下から開始.維持用量は1回5mgを1日2回,最高用量は1回10mgを1日2回まで(増減)

禁忌

1)過敏症

2)昏睡状態(昏睡状態を悪化)

3)バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下(中枢神経抑制作用が増強)

4)アドレナリン投与中(アナフィラキシー救急治療,歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用時を除く)

5)重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)(血中濃度上昇)

注意

〈基本〉

①投与初期,再投与時,増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧が発現→慎重に観察.低血圧症状が現れた場合は減量等処置

②投与により高血糖や糖尿病の悪化が現れ,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡に至る→投与中は口渇,多飲,多尿,頻尿等の症状の発現に注意.特に糖尿病又はその既往歴或いはその危険因子を有する患者では血糖値の測定等十分に観察

③低血糖が発現→投与中は,脱力感,倦怠感,冷汗,振戦,傾眠,意識障害等の低血糖症状に注意すると共に,血糖値の測定等の観察

➍投与に際し予め上記②及び③の副作用が発現する場合がある旨を患者及びその家族に十分に説明し,高血糖症状(口渇,多飲,多尿,頻尿等),低血糖症状(脱力感,倦怠感,冷汗,振戦,傾眠,意識障害等)に注意し,症状が現れた場合には,直ちに投与を中断し,医師の診察を受けるよう指導

➎眠気等→運転不可

⑥投与により体重の変動(増加,減少)→投与中は体重の推移を注意深く観察.変動が認められた場合は必要に応じて処置

〈適用上〉

①自動分包機には適さない(通常の錠剤に比べてやわらかい)

➋ブリスターシートから取り出して舌下投与

➌ブリスターシートから取り出す際には裏面のシートを剥がした後,錠剤をゆっくりつまんで取り出す.錠剤をつぶさない.欠けや割れが生じた場合は全量を舌下に入れる(通常の錠剤に比べてやわらかいため,シートを剥

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