診療支援
薬剤

フルボキサミンマレイン酸塩新様式EH運転×
1179
fluvoxamine maleate
デプロメール Depromel(Meiji Seika)
ルボックス Luvox(アッヴィ)
 :25・50・75mg
フルボキサミンマレイン酸塩(25・50・75 各社)

適応

うつ病及びうつ状態,強迫性障害,社会不安障害 注意

1)24歳以下に投与する際はリスクとベネフィットを考慮

2)〔うつ病・うつ状態〕18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討

3)〔社会不安障害〕診断は,DSM等の適切な診断基準に基づき慎重に実施し,基準を満たす場合にのみ投与

4)〔強迫性障害(小児)〕保護者等に自殺念慮や自殺企図のリスク等の説明を行い,医師と緊密に連絡を取り合うよう指導

用法

初期用量:1日50mg 分2 1日150mg 分2まで増量(増減) 小児(強迫性障害)8歳以上には,1日1回25mg就寝前経口から開始.その後1週間以上の間隔をあけて1日50mg1日2回朝及び就寝前.年齢・症状に応じ1日150mgまでで適宜増減.増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として25mgずつ 注意必要最小限となるよう患者毎に慎重に調節

禁忌

1)過敏症

2)MAO阻害剤〔選択的B型MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩,ラサギリンメシル酸塩)を含む〕投与中又は投与中止後2週間以内

3)ピモジド,チザニジン,ラメルテオン,メラトニン投与中

注意

〈基本〉

➊眠気,意識レベルの低下,意識消失等の意識障害→運転不可

➋うつ症状を呈する患者は希死念慮あり→自殺企図のおそれ注意.投与開始早期・用量変更時は注意深く観察

③不安,焦燥,興奮,パニック発作,不眠,易刺激性,敵意,攻撃性,衝動性,アカシジア・精神運動不穏,軽躁,躁病等の報告.因果関係は明らかではないが,これらの症例において基礎疾患の悪化・自殺念慮・自殺企図・他害行為の報告→注意深く観察するとともに,服用量を増量せず徐々に減量し中止等処置

④自殺目的での過量服用を防ぐため1回分の処方を最小限にとどめる

➎家族等に自殺念慮・自殺企図,興奮,攻撃性,易刺激性等の行動変化・基礎疾患の悪化のリスクについて十分に説明し,医師と緊密に連絡を取り合うよう指導

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