適応
うつ病・うつ状態 注意24歳以下で自殺念慮・自殺企図のリスク増加の報告.投与にあたってはリスクとベネフィットを考慮
用法
初期:1日3mg 1日6mgまで漸増 分服(増減)
禁忌
MAO阻害薬(セレギリン,ラサギリン,サフィナミド)投与中あるいは投与中止後2週間以内
注意
〈基本〉
①うつ症状を呈する患者は希死念慮があり,自殺企図のおそれ,投与開始早期並びに投与量変更の際は状態及び病態の変化を観察
②不安,焦燥,興奮,パニック発作,不眠,易刺激性,敵意,攻撃性,衝動性,アカシジア・精神運動不穏,軽躁,躁病等の報告.これらの症例において基礎疾患の悪化・自殺念慮・自殺企図・他害行為の報告→注意深く観察するとともに,これらの場合には増量せず徐々に減量し中止等処置
③自殺傾向が認められる患者には,1回分の処方日数を最小限に
➍家族等に自殺念慮や自殺企図,興奮,攻撃性,易刺激性等の行動変化・基礎疾患の悪化のリスク等について十分説明,医師と緊密に連絡を取り合うよう指導
⑤投与量の急激な減少ないし中止により嘔気,頭痛,倦怠感,易刺激性,情動不安,睡眠障害,筋攣縮等の離脱症状→徐々に減量等慎重に
⑥緑内障患者→緑内障発作又は前駆症状の有無の問診,眼圧測定等十分に確認.投与中は定期的に眼圧測定
➐眠気,注意力・集中力・反射運動能力等低下→運転不可
⑧無顆粒球症が現れることがあるので,定期的に血液検査
〈その他〉
①(海外)大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした,本剤を含む複数の抗うつ薬の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において,24歳以下では自殺念慮や自殺企図の発現リスクが抗うつ薬投与群でプラセボ群と比較して高かった.尚,25歳以上における自殺念慮や自殺企図の発現リスク上昇は認められず,65歳以上においてはそのリスクが減少
②50歳以上を対象に実施された海外疫学調査でSSRI及び三環系抗うつ薬で骨折リスク上