適応
てんかんの痙攣発作〔強直間代発作(全般痙攣発作,大発作),焦点発作(ジャクソン型発作を含む)〕,精神運動発作,小型(運動)発作〔ミオクロニー発作,失立(無動)発作,点頭てんかん(幼児痙縮発作,BNS痙攣等)〕
用法
〔初期3日間〕1日1回250mg 就寝前 〔以後〕3日毎に250mgずつ増量,症状によって発作の消長を考慮し 1日1,500mgまで漸増 分2~3 ►1日量2,000mgまで増量可 小児〔初期3日間〕1日1回125mg 就寝前 〔以後〕3~4日間毎に125mgずつ増量 以下の標準投与量まで増量 分2~3 2歳以下:250~500mg 3~5歳:500~750mg 6~15歳:750~1,000mg ►小児症状によっては発作の消長を考慮し更に増量可
禁忌
1)過敏症(本剤,バルビツール酸系化合物)
2)急性間欠性ポルフィリン症(悪化)
注意
〈基本〉
①連用中の投与量の急激な減少又は中止によりてんかん重積状態→中止は徐々に減量等慎重に
②眼振,構音障害,運動失調,眼筋麻痺等は過量投与の徴候であることが多い→至適有効量まで徐々に減量
③連用中は定期的に肝・腎機能・血液検査
➍眠気,注意力・集中力・反射運動能力等低下→運転不可
⑤複視,眼振があらわれることがあるので,定期的に視力検査
⑥連用により,血清Al-P値の上昇,血清Ca・無機リンの低下等→減量・ビタミンDの投与等処置
〈その他〉
①血清免疫グロブリン(IgA,IgG等)の異常
②(外国)抗てんかん薬服用で自殺念慮・自殺企図のリスクが高い報告
患者背景
〈合併・既往〉
①虚弱者(呼吸抑制.連用中の急激な減量ないし中止によりてんかん重積状態)
②呼吸機能の低下(呼吸抑制)
③頭部外傷後遺症又は進行した動脈硬化症(作用増強)
④心障害(血圧低下,心拍数減少)
⑤甲状腺機能低下症(甲状腺機能異常)
〈腎〉悪化,血中濃度上昇 〈肝〉悪化,血中濃度上昇
〈妊婦〉妊D