適応
1定型欠神発作(小発作)
2小型(運動)発作〔ミオクロニー発作,失立(無動)発作,点頭てんかん(幼児痙縮発作,BNS痙攣等)〕
用法
1日1,000mg(散として1.5g) 分3 ►症状,耐薬性に応じ適宜増減 ►最大投与量:1日2,000mg(散として3.0g)を限度 小児成人量を基準として体重により決定
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
3)重篤な肝障害
4)重篤な腎障害
5)重篤な血液障害
6)網膜・視神経障害
注意
〈基本〉
①混合発作型では,単独投与により大発作の誘発又は増悪
②連用中は定期的に肝・腎機能検査,血液検査
➌眠気,注意力・集中力・反射運動能力等低下→運転不可
④羞明,複視,視覚障害があらわれることがある→定期的視力検査
〈その他〉(外国)抗てんかん薬服用で自殺念慮・自殺企図のリスクが高い報告
患者背景
〈腎〉重篤な腎障害:禁忌(血中濃度上昇) 〈肝〉重篤な肝障害:禁忌(血中濃度上昇)
〈妊婦〉禁忌(催奇形性) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉用量に留意(少量から開始等)
副作用
〈重大〉
1)スティーブンス・ジョンソン症候群,中毒性表皮壊死症,SLE様症状
2)再生不良性貧血,汎血球減少
3)筋無力症
〈その他〉
1)過敏症(猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹)
2)血液(血小板減少,白血球減少,出血傾向)
3)肝臓(黄疸等の肝障害)
4)腎臓(腎障害)
5)精神神経(眠気,眩暈,頭痛,倦怠感,神経過敏,運動失調,不眠,性格変化)
6)循環器(血圧下降)
7)眼(羞明,複視,視覚障害)
8)消化器(食欲不振,悪心・嘔吐)
9)その他(体重減少,脱毛)
動態
Tmax:0.5時間 Cmax:14μg/mL T1/2:16時間
作用
フェニトインでほとんど作用の認められないペンテトラゾールけいれんに対する拮抗作用が最も強くあらわれるのに対し,フェニトインで特徴的とされる最大電撃けいれんに対する作用は,相当大量を用い