診療支援
薬剤

トリメタジオン新様式H運転×
1133
trimethadione(TMD)
ミノアレ Minoale(日医工)
 :66.7% 667mg/g

適応

1定型欠神発作(小発作)

2小型(運動)発作〔ミオクロニー発作,失立(無動)発作,点頭てんかん(幼児痙縮発作,BNS痙攣等)〕

用法

1日1,000mg(散として1.5g) 分3 ►症状,耐薬性に応じ適宜増減 ►最大投与量:1日2,000mg(散として3.0g)を限度 小児成人量を基準として体重により決定

禁忌

1)過敏症

2)妊婦・妊娠

3)重篤な肝障害

4)重篤な腎障害

5)重篤な血液障害

6)網膜・視神経障害

注意

〈基本〉

①混合発作型では,単独投与により大発作の誘発又は増悪

②連用中は定期的に肝・腎機能検査,血液検査

➌眠気,注意力・集中力・反射運動能力等低下→運転不可

④羞明,複視,視覚障害があらわれることがある→定期的視力検査

〈その他〉(外国)抗てんかん薬服用で自殺念慮・自殺企図のリスクが高い報告

患者背景

〈腎〉重篤な腎障害:禁忌(血中濃度上昇) 〈肝〉重篤な肝障害:禁忌(血中濃度上昇)

〈妊婦〉禁忌(催奇形性) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉用量に留意(少量から開始等)

副作用

〈重大〉

1)スティーブンス・ジョンソン症候群中毒性表皮壊死症SLE様症状

2)再生不良性貧血汎血球減少

3)筋無力症

〈その他〉

1)過敏症(猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹)

2)血液(血小板減少,白血球減少,出血傾向)

3)肝臓(黄疸等の肝障害)

4)腎臓(腎障害)

5)精神神経(眠気,眩暈,頭痛,倦怠感,神経過敏,運動失調,不眠,性格変化)

6)循環器(血圧下降)

7)(羞明,複視,視覚障害)

8)消化器(食欲不振,悪心・嘔吐)

9)その他(体重減少,脱毛)

動態

Tmax:0.5時間 Cmax:14μg/mL T1/2:16時間 

作用

フェニトインでほとんど作用の認められないペンテトラゾールけいれんに対する拮抗作用が最も強くあらわれるのに対し,フェニトインで特徴的とされる最大電撃けいれんに対する作用は,相当大量を用い

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