適応
パーキンソン病 注意非麦角製剤の治療効果が不十分又は忍容性に問題がある場合のみ
用法
通常レボドパ製剤と併用 1日1回50μg(夕食直後) 2日間 以後2~3日毎,1日用量として50μgずつ増量,第1週末には1日用量として150μg 第2週目:1日用量300μgより開始,2~3日毎1日用量として150μgずつ増量 第2週末:1日用量として600μg ►1日用量100μgの場合は朝食及び夕食直後,1日用量150μg以上の場合は毎食直後 第3週目:1日用量750μgより開始,以後有効性及び安全性を考慮しつつ増量,維持量(標準1日750~1,250μg)を定める ►増量速度は随伴症状,年齢等により適宜増減
禁忌
1)過敏症(麦角製剤)
2)心エコー検査により心臓弁尖肥厚,心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が確認又はその既往(悪化)
注意
〈基本〉
①非麦角製剤と比較して,麦角製剤投与中の心臓弁膜症,線維症の報告が多いので,パーキンソン病に十分な知識・経験を持つ医師の下で投与開始するとともに投与継続中はリスクとベネフィットを考慮
②少量から開始し,消化器症状(悪心・嘔吐等),血圧等の観察を十分行い,慎重に維持量まで増量
③長期投与において心臓弁膜症:投与前・投与中に以下の検査を行い十分な観察.投与中止により改善がみられたとの報告
a)投与開始の際は,聴診等の身体所見の観察,心エコー検査等により潜在する心臓弁膜症の有無を確認することが望ましい
b)投与開始後3~6カ月以内に,それ以降は少なくとも6~12カ月毎に心エコー検査を行う.心臓弁尖肥厚,心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜病変→中止.十分な観察(聴診等の身体所見,胸部X線,CT等)を定期的に行う
④線維症が現れることがあるため,投与中は十分な観察(身体所見,X線,心エコー,CT等)を適宜行う
➎間質性肺炎→状態を十分観察す