適応
1産褥性乳汁分泌抑制,乳汁漏出症
2高プロラクチン血性排卵障害
3高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)
4末端肥大症,下垂体性巨人症
5パーキンソン症候群
注意末端肥大症(先端巨大症),下垂体性巨人症,高プロラクチン血性下垂体腺腫の診断・治療は国内外のガイドライン等の最新情報を参考
用法
1~31日1回2.5mg 夕食直後 効果をみながら1日5~7.5mgまで漸増し,分2~3(食直後)(増減) 41日2.5~7.5mg 分2~3(食直後)(増減) 51日1回1.25~2.5mg 朝食直後から開始 1~2週毎に1日2.5mgずつ増量し維持量を決定(標準:1日15.0~22.5mg) ►1日5mgの場合は朝食及び夕食直後,7.5mg以上の場合は毎食直後に分服 (増減)
禁忌
1)過敏症(本剤,麦角アルカロイド)
2)妊娠高血圧症候群(産褥期における痙攣,脳血管障害,心臓発作,高血圧が発現するリスクが高い)
3)産褥期高血圧
4)心エコー検査により,心臓弁尖肥厚,心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が確認又はその既往(悪化)
注意
〈基本〉
➊著しい血圧下降,前兆のない突発的睡眠,傾眠→運転不可
②少量から開始し,血圧,血液学的検査等の観察を十分行い慎重に維持量まで増量
➌レボドパ・ドパミン受容体作動薬の投与により病的賭博,病的性欲亢進,強迫性購買,暴食等の衝動制御障害の報告→減量中止等処置.患者及び家族等にこれらについて説明
④本剤の減量・中止が必要な場合は漸減.急激な減量又は中止で悪性症候群.また,ドパミン受容体作動薬の急激な減量・中止で薬剤離脱症候群(無感情,不安,うつ,疲労感,発汗,疼痛等の症状を特徴)
⑤乳汁漏出症や高プロラクチン血性排卵障害では,投与開始前に,トルコ鞍の検査
⑥トルコ鞍外に進展する高プロラクチン血性下垂体腺腫で本剤投与により腺腫の著明な縮小が