診療支援
薬剤

アポモルヒネ塩酸塩水和物新様式運転×
1169
apomorphine hydrochloride hydrate
アポカイン Apokyn(協和キリン)
 皮下注:30mg/3mL/カートリッジ(アポモルヒネ塩酸塩として)

適応

パーキンソン病におけるオフ症状の改善(レボドパ含有製剤の頻回投与及び他の抗パーキンソン病薬の増量等を行っても十分に効果が得られない場合) 注意オン状態では既存の治療薬で自立的活動が可能であるが,オフ状態では自立的活動が制限され,日常生活に支障を来す患者に使用

用法

〔パーキンソン病におけるオフ症状の発現時〕皮下投与1回1mgから始め,以後経過を観察しながら1回量として1mgずつ増量し,維持量(1回量1~6mg)を定める(増減).最高投与量は1回6mg 注意

➊各投与の間には,少なくとも2時間の間隔をおく

②1日の投与回数の上限は5回(日本人で1日5回を超えた投与の使用経験が少ない)

③少量から始め,消化器症状(悪心,嘔吐等),傾眠,血圧等の観察を十分に行い,慎重に増量して維持量を定める.消化器症状(悪心,嘔吐等)の際は,必要に応じて制吐剤(ドンペリドン等)の使用も考慮

!警告

‍ 前兆のない突発的睡眠及び傾眠等あり,患者に突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明.投与中には,自動車の運転,機械の操作,高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意

禁忌

1)過敏症

2)重度の肝機能不全患者(Child-Pugh class C等)

注意

〈基本〉

運転不可突発的睡眠,傾眠.海外で,突発的睡眠を起こした症例の中には,傾眠や過度の睡眠のような前兆を認めなかった例が報告.患者には本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明→運転等危険を伴う作業に従事させないよう注意

②高用量投与中の患者では,重篤な不整脈の発現に注意し観察を十分に

➌レボドパ又はドパミン受容体作動薬を投与されたパーキンソン病患者で,病的賭博,病的性欲亢進,強迫性購買,暴食等の衝動制御障害が報告→症状発現時には,減量又は中止等処置.患者・家族等にこのような衝動制御障害の症状について説明

④本剤の減量・中止が必要な場合は,漸減.ドパミン受容体作動薬

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