適応
脳動脈瘤によるくも膜下出血術後の脳血管攣縮,及びこれに伴う脳梗塞及び脳虚血症状の発症抑制 注意
1)くも膜下出血の重症度,血腫量,脳梗塞の範囲等を考慮して,投与の要否を判断.次の患者における有効性及び安全性は未確立
a)World Federation of Neurosurgical Surgeons分類Ⅴ
b)脳梗塞が広範囲に及ぶ
c)Fisher分類3以外
2)破裂脳動脈瘤に対し,外科的治療又は血管内治療等により適切に止血が達成された患者に投与
用法
300mg(12mL)を生食500mLに加え,容量型の持続注入ポンプを用いて17mL/時の速度で静脈内持続投与(10mg/時).くも膜下出血術後早期に投与を開始し,発症15日目まで投与.尚肝機能,併用薬に応じて適減 注意
①くも膜下出血発症から48時間以内を目安に投与を開始
②中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類クラスB)に対する投与の可否は慎重に判断し,投与の際には通常用量の半量(5mg/時)に減量.150mg(6mL)を生食500mLに加え,容量型の持続注入ポンプを用いて17mL/時の速度で静脈内に発症15日目まで投与
③治療上やむを得ない場合を除きリファンピシンとの併用を避け,併用の際は通常用量の1/4(2.5mg/時)に減量し,慎重に観察し,副作用発現に十分注意.150mg(6mL)を生食500mLに加え,容量型の持続注入ポンプを用いて8.5mL/時の速度で静脈内に発症15日目まで投与
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
3)重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスC)
4)頭蓋内出血の継続(出血を助長する可能性)
注意
〈基本〉
①緊急時に十分な対応をとれる医療機関において頭蓋内出血の診断及び治療に精通している医師の下で投与
②肺水腫,胸水,脳浮腫等の体液貯留の発現がある為,投与中は体液量の調節に留意し,体液貯留の初期症状を十
関連リンク