診療支援
薬剤

スキサメトニウム塩化物水和物新様式E
1224
suxamethonium chloride hydrate
スキサメトニウム Suxamethonium(丸石)
 :40・100mg/2・5mL/A
レラキシン Relaxin(杏林)
 注用:200mg/V

適応

1麻酔時の筋弛緩

2気管内挿管時,骨折・脱臼の整復時,喉頭痙攣の筋弛緩

3精神神経科における電撃療法の際の筋弛緩

4腹部腫瘤診断時

用法

間欠投与法:1回10~60mg 静注 ►この用量で筋弛緩が得られない時は,得られるまで適宜増量 持続点滴法:0.1~0.2%溶液を通常2.5mg/分位の速度で持続注入 ►0.1~0.2%となるよう生食液又は5%ブドウ糖に溶解 小児乳幼児及び小児には1mg/kg 静注 ►静注が不可能な場合2~3mg/kgを筋注

!警告

‍ 本剤による呼吸停止について

1)使用に当たっては,必ずガス麻酔器又は人工呼吸器を準備.呼吸停止を起こすことが非常に多いので,人工呼吸や挿管に熟練した医師によってのみ使用

2)本剤によって起こる呼吸停止は,注入後極めて速やかなので,人工呼吸の時期を失しないよう事前に設備その他の準備・点検を十分に

禁忌

1)過敏症

2)急性期後の重症の熱傷,急性期後の広範性挫滅性外傷,四肢麻痺のある患者(血中Kの増加作用により,心停止のおそれ)

注意

〈基本〉

①分解能又は排泄能が低い或いは感受性が高い場合,注入量及び注入速度に注意し,完全に回復するまで監視の必要

〈適用上〉〔スキサメトニウム〕

溶解生食又は5%ブドウ糖液で希釈した0.1~0.2%溶液は調製後できるだけ速やかに使用(1週間以内).希釈溶液を保存する場合は本剤が添加してある旨を容器に明記するなど誤用のないように注意

配合静脈麻酔剤と混合すると沈殿→混合注射回避

〔レラキシン〕

配合バルビツール酸系薬剤と混合すると沈殿を生じる→同じ注射筒使用禁

〈取扱上〉〔レラキシン〕

①本剤を溶解したものは凍結を避け,5℃以下に保存.調製後はできるだけ速やかに使用(1週間以内)

②溶解後は,他の注射剤との識別を容易にするため添付の赤いテープを容器に貼付する等注意

患者背景

〈合併・既往〉

①重症の熱傷(急性期後の重症の熱傷を除く):やむを

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