診療支援
薬剤

ダントロレンナトリウム水和物運転×
1229
dantrolene sodium hydrate
ダントリウム Dantrium(オーファン)
 カプセル:25mg

適応

1以下の疾患に伴う痙性麻痺:脳血管障害後遺症,脳性麻痺,外傷後遺症(頭部外傷,脊髄損傷),頸部脊椎症,後縦靱帯骨化症,脊髄小脳変性症,痙性脊髄麻痺,脊髄炎,脊髄症,筋萎縮性側索硬化症,多発性硬化症,スモン(SMON),潜水病

2全身こむら返り病

3悪性症候群

用法

121日1回25mgから開始し,1週毎に25mgずつ増量(分2~3)維持量決定 1日最高投与量:150mg 分3 3注射剤静注後,継続投与が必要で経口投与可能な場合1回25mg又は50mg 1日3回(増減) ►尚,50mg製剤は上記用量において1回50mgを投与する場合に用いる

禁忌

1)閉塞性肺疾患或いは心疾患により著しい心肺機能低下(筋弛緩作用により悪化のおそれ)

2)筋無力症状(筋弛緩作用により悪化のおそれ)

3)肝疾患(肝障害が疑われる症例の報告)

4)過敏症

注意

〈基本〉

①少量から開始し,肝機能検査(AST・ALT・Al-P・総ビリルビン等)を定期的に実施し,異常が認められた場合は直ちに中止

➋眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下→運転不可

③悪性症候群において呼吸不全出現の報告→呼吸管理を実施しながら投与

〈その他〉

①1日用量200mgを超えて投与した時,肝障害発生頻度が高くなるとの報告

②ラットでがん原性示唆所見が認められたが,マウスでは認められなかった

③復帰突然変異試験(Ames試験),哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験は陽性

〈小児〉未確立 〈妊婦〉妊B2回避(未確立) 〈授乳婦〉回避.やむを得ない場合は授乳回避(母乳中移行の報告) 〈高齢〉低用量(1回25mg)から開始し,増量は慎重に(主に肝代謝のため肝機能低下により高い血中濃度が持続するおそれ)

相互

〈併用注意〉

1)エストロゲン:重篤な肝障害が多いとの報告

2)筋弛緩作用のある薬物(ジアゼパム等のベンゾジアゼピン系化合物,トルペリゾン,クロルメザノン等):作用

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