診療支援
薬剤

B型ボツリヌス毒素新様式運転△
1229
botulinum toxin type B
ナーブロック NerBloc(エーザイ)
 筋注:2,500単位/0.5mL/V

適応

痙性斜頸

用法

以下の用量を緊張筋(胸鎖乳突筋,斜角筋,僧帽筋,肩甲挙筋,頭板状筋,頭半棘筋等)に筋注.緊張筋が複数ある場合は,分割投与 ►初回投与:合計で2,500~5,000単位 ►効果不十分又は症状再発:合計で10,000単位を上限として再投与可(但し,2カ月以内の再投与回避) 注意

①本剤の力価(単位)は,本剤特有で,他のボツリヌス毒素製剤(A型ボツリヌス毒素製剤)とは異なり,又,換算不可に留意し,必ず本剤の投与量を慎重に確認し投与

②緊張筋が深部である等,触診で緊張筋の同定が困難な場合には,筋電計を用いて注意深く目標とする部位を同定

③効果が認められない場合は,用量及び投与部位について再検討した上で次の投与

④本剤投与筋の筋緊張が低下後,その協働筋側の緊張が亢進し,異常姿勢を来すことがあるため,初回投与以降も緊張筋を注意深く同定して投与

⑤初回及び再投与で全く効果ない場合は,より高頻度・高投与量で投与を行っても効果が期待できない場合あり→投与中止を考慮

⑥筋ごとの適切な部位及び投与量に留意し,注射(臨床成績等から,以下のような投与部位及び投与量が推奨)

a)胸鎖乳突筋(嚥下障害発現のリスク軽減のため,両側への投与回避)→初回投与量1),投与部位数:625~1,500単位を2カ所以上に分割.最高投与量2):4,000単位

b)斜角筋→初回投与量1),投与部位数:500~1,250単位.最高投与量2):2,500単位

c)僧帽筋→初回投与量1),投与部位数:750~2,000単位を2カ所以上に分割.最高投与量2):4,000単位

d)肩甲挙筋(嚥下障害及び呼吸器感染のリスクが増大あり,注意)→初回投与量1),投与部位数:625~1,250単位.最高投与量2):2,500単位

e)頭板状筋→初回投与量1),投与部位数:1,000~2,500単位を2カ所以上に分割.最高投与量2):5,000単

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?