適応
1麻酔後の腸管麻痺,消化管機能低下のみられる急性胃拡張
2円形脱毛症
3冠動脈造影検査時の冠攣縮薬物誘発試験における冠攣縮の誘発
注意3最新の関連するガイドラインを参考に投与の適否を検討.特に左冠動脈主幹部病変例,閉塞病変を含む多枝冠動脈病変例,高度心機能低下例及び未治療のうっ血性心不全例等では,誘発された冠攣縮により致死的となりうる重症の合併症の発現が強く予測→冠攣縮誘発試験の適応の可否の判断は慎重に
用法
11回0.1g 1日1~2回 皮下注・筋注 ►0.1gを1~2mLの注射用水に溶解 21回0.1g 局所皮内の数カ所に毎週1回 ►0.1gを5mLの注射用水に溶解 3日本薬局方生食液で溶解及び希釈し,1回5mLを冠動脈内に注入.左冠動脈への注入から開始し,通常,20,50,100μgを冠攣縮が誘発されるまで5分間隔で段階的に各20秒間かけて注入.また,右冠動脈には通常,20,50μgを冠攣縮が誘発されるまで5分間隔で段階的に各20秒間かけて注入 注意3本剤の希釈は添付文書を参考に
!警告
1)本剤の冠動脈内への投与は,緊急時に十分措置できる医療施設において,冠攣縮性狭心症の診断及び治療に十分な知識と経験をもつ医師のもとで,投与が適切と判断される症例にのみ
2)冠攣縮の誘発により,血圧低下や心原性ショック,重症不整脈(心室頻拍,心室細動,心房細動,房室ブロック,徐脈等),心筋梗塞,心停止等が生じる可能性があるため,蘇生処置ができる準備をしておく.冠攣縮薬物誘発試験中は血圧及び心電図等の継続した監視を行い,注意深く患者を観察.また,検査の継続が困難と判断した場合には検査を中断
禁忌
1)気管支喘息(気管支痙攣を起こし,気管支粘液分泌を亢進するため悪化)
2)甲状腺機能亢進症(心血管系に作用して不整脈)
3)消化性潰瘍(消化管運動促進,胃液分泌作用により悪化)
4)過敏症
5)アジソン病(副腎皮質