診療支援
薬剤

ネオスチグミン新様式E
1233
neostigmine
ワゴスチグミン Vagostigmin(共和)
 :0.5% 5mg/g(ネオスチグミン臭化物)
 :0.5・2mg/1・4mL/A(ネオスチグミンメチル硫酸塩)

適応

1重症筋無力症

2消化管機能低下のみられる以下の疾患:慢性胃炎,手術後及び分娩後の腸管麻痺,弛緩性便秘症

3手術後及び分娩後における排尿困難

1重症筋無力症,クラーレ剤(ツボクラリン)による遷延性呼吸抑制,消化管機能低下のみられる手術後及び分娩後の腸管麻痺,手術後及び分娩後における排尿困難

2非脱分極性筋弛緩薬の作用の拮抗

用法

11回15~30mg 1日1~3回(増減) 231回5~15mg 1日1~3回(増減) 11回0.25~1.0mg 1日1~3回 皮下注・筋注(増減) 21回0.5~2.0mg 緩徐に静注(増減) ►アトロピン硫酸塩水和物を静注により併用 注意非脱分極性筋弛緩薬(ツボクラリン,パンクロニウム,ベクロニウム等)の作用拮抗に静注する場合は以下に注意

①投与は筋弛緩モニターによる回復又は自発呼吸の発現を確認後に行う

②特別な場合を除き5mgを超えて投与不可

③徐脈がある場合,本剤投与前にアトロピンを投与して脈拍を適度に増加させておく

④静注時は過度のコリン作動性反応を防止するため,通常,成人にはアトロピン硫酸塩水和物として1回0.25~1.0mgを静注により併用.尚,アトロピンは必要に応じ適宜増減

⑤更に血圧低下,徐脈,房室ブロック,心停止等が起こることがあるのでアトロピンとして1回0.5~1.0mgを入れた注射器をすぐに使えるようにしておく.これらの副作用が出現した場合はアトロピン等を追加投与

!警告

‍ 非脱分極性筋弛緩薬の作用拮抗に本剤を静注するにあたっては,緊急時に十分対応できる医療施設において,本剤の作用及び使用法について熟知した医師のみが使用

禁忌

1)消化管又は尿路の器質的閉塞(蠕動運動亢進,また排尿筋収縮作用を有する)

2)過敏症

3)迷走神経緊張症(迷走神経興奮作用を有する)

4)脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)投与中

注意

〈基本〉

①時に筋無力症状の重篤

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?