適応
以下の疾患における心悸亢進,発汗,頭痛,頭重感,倦怠感等の自律神経症状:更年期障害・卵巣欠落症状,自律神経失調症,頭部・頸部損傷
用法
1回50mg 1日3回(増減)
禁忌
ロミタピドメシル酸塩を投与中
注意
〈基本〉
➊眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下→運転不可
〈その他〉投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬)を投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
患者背景
〈合併・既往〉
①急性閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧上昇し症状悪化)
②重症筋無力症(筋弛緩作用を若干有する)
③器質的脳障害(作用が強く現れる)
④中等度又は重篤な呼吸不全(呼吸機能低下)
〈妊婦〉有益のみ(他のベンゾジアゼピン系化合物で奇形児等障害児出産が有意に多い疫学的報告.ベンゾジアゼピン系で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等.これらの症状は離脱症状・新生児仮死として報告もある.黄疸増強.分娩前の連用:出産後新生児に離脱症状) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続または中止(動物で乳汁中移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意(生理機能低下)
相互
〈併用禁忌〉ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇のおそれ(CYP3Aを阻害することにより,ロミタピドメシル酸塩の代謝が阻害) 〈併用注意〉
1)中枢神経抑制薬(フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体等):中枢神経抑制作用増強(両剤の中枢神経抑制作用が相加的に増強する可能性)
2)アルコール:中枢神経抑制作用増強(両剤の中枢神経抑制作用が相加的に増強する可能性)
3)タクロリムスの血中濃度が上昇→本剤の減量・中止等処置(CYP3A4による代謝抑制)
飲食物表
過量投与
〈処置〉フルマゼ