適応
1以下の疾患又は状態に伴う悪心・嘔吐・眩暈:動揺病,メニエール症候群,放射線宿酔
2手術後の悪心・嘔吐
用法
〔通常〕1回50mg 1日3~4回(増減) 〔予防〕1回50~100mg 30分~1時間前 ►原則として1日200mgを超えない
禁忌
1)MAO阻害薬投与中(抗コリン作用が持続・増強)
2)過敏症〔ジフェニルメタン系薬剤(ジメンヒドリナート,塩酸メクリジン等)〕
注意
〈基本〉
➊眠気→運転不可
患者背景
〈合併・既往〉
①てんかん(テオフィリン系薬剤の副作用が現れ易い)
②甲状腺機能亢進症(テオフィリン系薬剤の副作用が現れ易い)
③麻酔施行前(麻酔の覚醒遅延のおそれ)
〈腎〉急性腎炎(テオフィリン系薬剤の副作用が現れ易い)
〈妊婦〉妊A有益のみ(類薬:塩酸メクリジンにおいて動物で催奇形作用の報告) 〈授乳婦〉非推奨 〈小児〉テオフィリン系薬剤の副作用が現れ易い 〈高齢〉減量等注意(生理機能低下)
相互
〈併用禁忌〉MAO阻害薬:抗コリン作用が持続・増強(前記薬剤が本剤の代謝速度を遅らせる) 〈併用注意〉
1)中枢神経抑制薬(バルビツール酸誘導体・麻酔薬等),アルコール:相互に作用増強(抗ヒスタミン薬は全ての中枢神経抑制剤の鎮静作用を増強し,中枢神経抑制剤及びアルコールは抗ヒスタミン薬の中枢抑制作用を増強)
2)第8脳神経障害を起こすおそれのあるアミノ配糖体系抗生物質(ストレプトマイシン,カナマイシン等):難聴を不顕性化(前記薬剤の耳障害症状を不顕性化)
飲食物表
副作用
1)精神神経(眠気,頭痛,手足のしびれ,手指の振戦,めまい,目のかすみ,ふらふら感,不眠,知覚異常等)
2)過敏症(発疹,光線過敏症等)
3)消化器(胸やけ,胃痛等)
4)その他(口渇,疲労感)
作用
迷路機能の亢進を抑制して眩暈症状を軽快させるほか,嘔吐中枢にも抑制作用を示し,悪心・嘔吐を鎮める
構造式
関連リンク