診療支援
薬剤

グラチラマー酢酸塩新様式E
3999
glatiramer acetate
コパキソン Copaxone(武田)
 皮下注:20mg/1mL/シリンジ

適応

多発性硬化症の再発予防 注意進行型多発性硬化症に対する本剤の有効性及び安全性は未確立

用法

20mgを1日1回皮下投与

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

➊投与に関連した過敏性反応(呼吸困難,気管支痙攣,発疹,蕁麻疹又は失神)あり.又,投与後数分以内に注射直後反応(血管拡張,胸痛,呼吸困難,動悸又は頻脈)の発現あるが,注射直後反応はほとんどが一過性で自然に消失するとされている.過敏性反応が疑われる症状の際は,注射直後反応との鑑別を慎重に.又,重篤な過敏性反応が発現した場合は,直ちに医師に連絡するように患者及びその家族又は介護者に指導するとともに,投与中止し処置

②投与により血管拡張,胸痛,動悸又は頻脈あり→心機能障害に対して投与する際には十分に注意し,状態を定期的に観察

③肝機能障害が現れることがある→投与開始前に肝機能検査,投与中は定期的に肝機能検査

➍自己投与開始にあたっては,適切な投与方法について指導

a)自己投与の適用は,医師がその妥当性を慎重に検討し,投与方法及び注入補助器の使用方法について説明及び十分な教育訓練を実施した後,本剤の副作用とその対処法について患者が十分に理解し,自らが確実に投与できることを確認した上で,医師の管理指導の下で実施

b)開始にあたっては,医師の管理指導の下で投与することとし,投与後少なくとも30分間は状態について十分に観察.又,自己投与適用後,副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には,直ちに投与中止,医師の管理下で慎重に観察等処置

c)使用済みのプレフィルドシリンジを再使用しないよう注意を促し,安全な廃棄方法について指導を徹底

⑤投与期間中に症状増悪の際は,リスクとベネフィットを考慮,継続の必要性について慎重に判断(国内臨床試験で,投与期間中に症状が悪化し投与中止に至った症例あり)

〈適用上〉

➊投与時

a)腹部,上腕部,大腿部又は腰部

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