適応
多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制 注意進行型多発性硬化症に対する本剤の有効性及び安全性は未確立
用法
1回120mg1日2回から投与を開始し,1週間後に1回240mg1日2回に増量.朝・夕食後 注意主な副作用である潮紅,消化器系副作用等が認められた場合は,患者の状態を慎重に観察しながら1カ月程度の期間1回120mg1日2回投与に減量可.尚,1回240mg1日2回投与への再増量に対して忍容性が認められない場合は,本剤の投与を中止
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①本剤の投与によりリンパ球数が減少することがある.又,進行性多巣性白質脳症(PML)が現れ重度の障害に至った例が報告されている為,本剤の投与開始前,投与中及び投与中止後は次の点に注意
a)PMLが報告された症例では6カ月以上継続するリンパ球数の減少が報告.本剤投与開始前及び投与中は少なくとも3カ月に1回,リンパ球を含む全血球数の測定
b)リンパ球数が6カ月以上継続して500/mm3未満である場合は,本剤の投与中止を考慮.又,リンパ球数が6カ月以上継続して800/mm3未満である場合には,治療上の有益性と危険性を慎重に考慮して投与継続の可否を判断
c)本剤の投与を中止した時はリンパ球数が回復するまで患者の状態を慎重に観察
②腎機能異常が現れることがあるので,投与開始前に腎機能検査を行うと共に投与中は定期的に腎機能検査
③投与後に嘔吐,下痢等を発現して脱水状態となった患者において,急性腎不全に至った例が報告→嘔吐又は下痢がみられた場合には観察を十分に行い処置
④肝機能異常が現れることがあるので,投与開始前に肝機能検査を行うと共に投与中は定期的に肝機能検査
⑤本剤投与に関連したアナフィラキシー(呼吸困難,蕁麻疹及び喉・舌の腫脹等)が現れることがある.又,投与時には潮紅が高頻度で認められる為,潮紅が現れた場合はアナフィラキシーとの鑑別を慎