診療支援
薬剤

フィンゴリモド塩酸塩新様式運転△
3999
fingolimod hydrochloride
イムセラ Imusera(田辺三菱)
ジレニア Gilenya(ノバルティス)
 カプセル:0.5mg

適応

多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制 注意進行型多発性硬化症に対する有効性・安全性は未確立.一次性進行型多発性硬化症の海外でのプラセボ対照試験で身体的障害の進行抑制効果は示さなかったとの報告

用法

1日1回0.5mg

!警告

1)投与は,緊急時に十分対応できる医療施設で,本剤の安全性及び有効性についての十分な知識と多発性硬化症の治療経験をもつ医師の下で,本療法が適切と判断される症例についてのみ実施.又,黄斑浮腫等の重篤な眼疾患発現あり→十分に対応できる眼科医と連携がとれる場合にのみ使用

2)投与開始後,数日間にわたり心拍数低下作用がみられる.特に投与初期は大きく心拍数が低下することがあるので,循環器専門医師と連携等,適切な処置が行える管理下で投与開始

3)重篤な感染症が現れ,死亡に至る例が報告.又,本剤との関連性は不明だが,Epstein-Barrウイルスに関連した悪性リンパ腫,リンパ増殖性疾患の発現も報告.投与において,重篤な副作用により,致命的な経過あり→治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与

禁忌

1)過敏症

2)重篤な感染症

3)妊婦・妊娠

4)生ワクチンを接種しないこと

5)クラスⅠa(キニジン,プロカインアミド等)又はクラスⅢ(アミオダロン,ソタロール等)抗不整脈薬を投与中

注意

〈基本〉

➊投与開始時には心拍数低下,房室伝導の遅延あり→投与開始前及び投与中は以下の点に注意

a)初回投与後少なくとも6時間はバイタルサインの観察,初回投与前及び初回投与6時間後に12誘導心電図を測定.初回投与後24時間は心拍数及び血圧の測定に加え連続的に心電図をモニターすることが望ましい

b)投与後に徐脈性不整脈に関連した徴候又は症状が現れた場合,適切な処置,少なくともそれらの徴候・症状が消失し安定化するまで観察.又,次の投与時(翌日又は休薬後再開時)にも心電図をモニターする等注意

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?