診療支援
薬剤

シポニモド フマル酸新様式運転△
3999
siponimod fumaric acid
メーゼント Mayzent(ノバルティス)
 :0.25・2mg

適応

二次性進行型多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制 注意再発を伴う場合でも,歩行又は認知機能に障害がみられる患者では,再発寛解型から二次性進行型に移行の可能性がある為,臨床試験で用いられた二次性進行型多発性硬化症の定義や臨床試験成績を参照の上,適応患者を選択する

用法

1日0.25mgから開始し,2日目0.25mg,3日目0.5mg,4日目0.75mg,5日目1.25mg,6日目2mgを1日1回朝に経口,7日目以降は維持用量の2mgを1日1回経口.状態により適宜減 注意

①漸増期間(6日間)中に本剤を休薬した際は,開始用量の0.25mgから本剤の投与を再開し,用法及び用量の通り漸増.又維持用量投与時に4日間以上連続して休薬した際も,初回投与時と同様,開始用量の0.25mgから投与を再開し,用法及び用量の通り漸増.投与再開時も心拍数低下,房室伝導の遅延が生じることがある為,初回投与時と同様に観察し,バイタルサイン及び心電図を測定

②漸増期間(6日間)中は投与後に心拍数の減少がみられ,投与後6時間以内に最も減少.又一般的に心拍数は日内変動し,深夜1~3時頃に最も減少.これら心拍数の減少時期が重なるのを避ける為に,漸増期間(6日間)中は朝に投与

③投与開始前にCYP2C9遺伝子型を確認

④CYP2C91/3又は2/3を保有する患者には,維持用量は1日1回1mgが望ましい.維持用量を1日1回1mgとする際は,4日目までは用法及び用量と同様に漸増し,5日目以降は1mgとする

⑤0.25mg錠と2mg錠の生物学的同等性は示されていない→2mg投与の際は0.25mg錠を使用しない

!警告

1)本剤投与は緊急時に十分対応できる医療施設で,本剤の安全性及び有効性に関し十分な知識と多発性硬化症の治療経験をもつ医師の下で,本療法が適切と判断される症例にのみ実施.又黄斑浮腫等の重篤な眼疾患の発現

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