適応
多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制 注意
1)他の多発性硬化症治療薬で十分な効果が得られない又は忍容性に問題があると考えられる場合,もしくは疾患活動性が高い場合にのみ使用
2)進行型多発性硬化症に対する本剤の有効性及び安全性は未確立
用法
1回300mgを4週に1回1時間かけて点滴静注 注意本剤による治療は単剤で行い,他の多発性硬化症治療薬又は免疫抑制剤とは併用禁(急性増悪の治療を目的とした短期のステロイド剤の使用を除く)(投与中及び投与中止後12週間は免疫系への相加的な抑制作用によりPMLを含む感染症が誘発.本剤に他の多発性硬化症治療薬又は免疫抑制剤を上乗せした時の効果の増強は未検討)
!警告
1)投与により進行性多巣性白質脳症(PML),ヘルペス脳炎又は髄膜炎等が現れ,死亡又は重度障害に至った例が報告.これらの情報を患者に十分に説明し同意を得た上で,本剤による治療が適切と判断される場合にのみ投与.又,本剤による治療においては,これらの副作用により致命的な経過をたどることがあるので,PML等の重篤な副作用に十分対応できる医療施設において,本剤の安全性及び有効性についての十分な知識と多発性硬化症の治療経験をもつ医師の下で投与
2)PML発症のリスク因子として,抗JCウイルス(JCV)抗体陽性,免疫抑制剤による治療歴が報告.投与開始に際しては,これらのリスク因子の有無を確認し,治療上の有益性が危険性を上回るか慎重に判断.又,抗JCV抗体陽性では,本剤の長期間投与もPML発症のリスク因子となることが報告,投与中は定期的に治療上の有益性と危険性を評価し,投与継続の適切性について慎重に判断
3)PMLを示唆する徴候・症状(片麻痺,四肢麻痺,認知機能障害,失語症,視覚障害等)の発現に十分注意し,そのような徴候・症状が現れた場合は直ちに投与中断,PML発症の有無を確認.尚,PML発症が