診療支援
薬剤

ソフピロニウム臭化物新様式
1259
sofpironium bromide
エクロック Ecclock(科研)
 ゲル(20・40g/本):5%

適応

原発性腋窩多汗症

用法

1日1回適量を腋窩に塗布

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し症状を悪化)

2)前立腺肥大による排尿障害(抗コリン作用により尿閉を誘発)

3)過敏症

注意

〈適用上〉

交付時:眼に入った際,抗コリン作用による散瞳等の発現,又刺激を感じることがある→直ちに水で洗い流す

投与時

a)(アプリケーターボトル)ボトルに充填された本剤をポンプで塗布具(アプリケーター)に吐出させ,塗布具を使用して腋窩に塗布.手に直接吐出させて塗布しない

b)(ツイストボトル)本剤を吐出させ,吐出面を直に腋窩につけて塗布.手に取って塗布しない

c)手に付着した際は直ちに手を洗う

d)各腋窩あたり1回の操作で吐出分とする

〈取扱上〉

①可燃性→保存・使用の際には火気を回避(第一石油類,危険等級Ⅱ,水溶性,火気厳禁)

患者背景

〈合併・既往〉

①前立腺肥大症(排尿障害がある場合を除く)(抗コリン作用により排尿障害発現の可能性.臨床試験では除外)

②塗布部位に創傷や湿疹・皮膚炎等〔非推奨.体内移行量が増加し,抗コリン作用に基づく副作用(散瞳,口渇等)が現れ易くなる〕

〈妊婦〉有益のみ(動物で胎盤通過性) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施(12歳未満)

副作用

〈その他〉

1)適用部位(皮膚炎,紅斑,瘙痒感,湿疹,刺激感,汗疹)

2)(散瞳,霧視)

3)消化器(口渇)

4)泌尿器(排尿障害)

5)その他(ALT・AST・γ-GTP・好酸球百分率増加,代償性発汗)

動態

〔左右の腋窩にポンプ1押し分(約27mg)反復2週目〕Cmax:0.17±0.27ng/mL Tmax:3.6±2.2時間

作用

エクリン汗腺に発現するムスカリン受容体サブタイプのM3を介したコリン作動性反応を阻害し発汗を抑制する

構造式

規制

処方箋RMP

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