診療支援
薬剤

グリコピロニウムトシル酸塩水和物新様式運転△
125
glycopyrronium tosilate hydrate
ラピフォート Rapifort(マルホ)
 ワイプ:2.5%/包

適応

原発性腋窩多汗症

用法

1日1回1包に封入されている不織布1枚を用いて薬液を両腋窩に塗布

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状を悪化)

2)前立腺肥大による排尿障害(抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され症状が悪化)

3)過敏症

注意

〈基本〉

➊抗コリン作用による羞明,霧視,散瞳等の眼の調節障害→運転注意

➋発汗促進の環境下では発汗抑制作用により,体温上昇の恐れがある.熱中症を疑う症状の発現の場合には適切な処置を行うよう指導

〈適用上〉

交付時

a)使用直前に開封

b)本剤は1回使い切りである.使用後は患者及び他者が触れないところに廃棄

c)本剤を扱った後は,その手で眼に触れず,直ちに手をよく洗う

d)薬液が眼に入った場合,羞明,霧視等の眼の調節障害の発現がある.又刺激を感じることがあるので,眼に入らないよう注意.万一,眼に入った場合は直ちに水で洗い流す

使用時

a)清潔で乾いた状態の腋窩に使用

b)左右の腋窩に1回ずつ塗布

c)密封法は行わない

〈取扱上〉子供の手の届かない所に保管

患者背景

〈合併・既往〉

①前立腺肥大症(排尿障害を除く)(抗コリン作用により尿閉を誘発.同症は臨床試験で除外)

②塗布部位に創傷や湿疹・皮膚炎等(創傷や湿疹,皮膚炎等がある部位への使用は回避.体内移行量が増加し,抗コリン作用に基づく副作用が現れやすくなる)

〈妊婦〉妊B2有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉9歳未満の臨床試験は未実施

副作用

〈その他〉

1)(羞明,散瞳,霧視,ドライアイ,視力低下)

2)泌尿器(排尿困難,頻尿,尿量減少,排尿回数減少,膀胱炎)

3)消化器(口渇,悪心,口唇乾燥)

4)適用部位(接触皮膚炎,湿疹,皮膚炎,紅斑,色素沈着,皮脂欠乏性湿疹,瘙痒感)

5)その他(代償性発汗,鼻乾燥,ALT増加,めまい,血圧上昇,倦怠感,湿疹,鉄欠乏性貧血,皮膚乾燥,無汗症,ほてり)

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