診療支援
薬剤

ベナゼプリル塩酸塩新様式運転△
2144
benazepril hydrochloride
チバセン Cibacen(サンファーマ)
 :2.5・5・10mg
ベナゼプリル塩酸塩(2.5・5・10 沢井)

適応

高血圧症

用法

1日1回5~10mg(増減) 但し,重症高血圧症又は腎障害を伴う高血圧症患者では2.5mgから開始が望ましい

禁忌

1)[過敏症]

2)血管浮腫の既往歴(ACE阻害剤等の薬剤による血管浮腫,遺伝性血管浮腫,後天性血管浮腫,特発性血管浮腫等)(高度の呼吸困難を伴う血管浮腫)

3)デキストラン硫酸固定化セルロース,トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中

4)アクリロニトリルメタリルスルホン酸Na膜(AN69)を用いた血液透析施行中

5)妊婦・妊娠

6)アリスキレン投与中の糖尿病(但し,他の降圧治療でもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)

注意

〈基本〉

①投与に伴い急激な血圧低下を起こすため手術前24時間は投与しない望ましい

➋降圧作用に基づくめまい,ふらつき→運転注意

〈その他〉

①インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にACE阻害剤を投与することにより,低血糖が起こり易い報告

②外国において,ACE阻害剤服用中患者が膜翅目毒(ハチ毒)による脱感作中にアナフィラキシーを発現した報告

患者背景

〈合併・既往〉

①両側性又は片腎で腎動脈狭窄:不可(やむを得ない場合を除く)(腎血流量減少や糸球体濾過圧低下により急速に腎機能を悪化)

②高K血症:不可(やむを得ない場合を除く)(高K血症を増悪.又,腎機能障害,コントロール不良の糖尿病等により血清K値が高くなり易い患者では,血清K値注意)

③重症の高血圧症(少量より開始し,増量する場合は患者状態を観察しながら徐々に.稀に急激な血圧低下)

④厳重な減塩療法中(少量より開始し,増量する場合は患者状態を観察しながら徐々に.稀に急激な血圧低下)

〈腎〉

①重篤な腎機能障害(Ccrが30mL/分以下,又は血清Cr値が3mg/dL以上)(減量等慎重に投与.活性代謝物の血中濃度が上昇し,過度の血圧

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