診療支援
薬剤

(合剤)イルベサルタン・トリクロルメチアジド新様式運転△
2149
irbesartan・trichlormethiazide
イルトラ Irtra(シオノギ)
 配合錠LD:イルベサルタン100mg,トリクロルメチアジド1mg
 配合錠HD:イルベサルタン200mg,トリクロルメチアジド1mg

適応

高血圧症 注意

1)過度な血圧低下等があり,高血圧治療の第一選択薬としない

2)原則として,イルベサルタン100mgで効果不十分な場合にLD錠の投与を,イルベサルタン200mg,又はLD錠で効果不十分な場合にHD錠の投与を検討

用法

1日1回1錠 ►高血圧治療の第一選択薬として用いない

禁忌

1)過敏症

2)過敏症〔サイアザイド系薬剤,その類似化合物(例えばクロルタリドン等のスルフォンアミド誘導体)〕

3)妊婦・妊娠

4)無尿又は透析中(トリクロルメチアジドの効果が期待出来ない)

5)急性腎不全

6)体液中のNa・Kが明らかに減少(トリクロルメチアジドは低Na血症,低K血症等の電解質失調を悪化)

7)アリスキレン投与中の糖尿病(但し,他の降圧治療でもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)

8)デスモプレシン(男性における夜間多尿による夜間頻尿)投与中

注意

〈基本〉

①配合剤であり,双方の副作用が発現する為,適切に使用を検討

②トリクロルメチアジドは低K血症を発現させる為,定期的に血清K値のモニタリングを実施し観察

③トリクロルメチアジドは高尿酸血症を発現させる為,定期的に血清尿酸値のモニタリングを実施し観察.血清尿酸値の上昇が観察された場合は,その程度に応じて投与を中止等処置

④ARB投与中に肝炎等の重篤な肝障害が報告→肝機能検査等観察

➎降圧作用に基づくめまい,ふらつき→運転注意

⑥手術前24時間は投与しないが望ましい.ARB投与中の患者は,麻酔及び手術中にレニン・アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下

⑦トリクロルメチアジドの利尿効果は急激に現れる為,電解質失調,脱水に注意

⑧連用する場合,トリクロルメチアジドによる電解質失調が現れるので定期的に検査

⑨夜間の休息が特に必要な患者には,夜間の排尿を避ける為,午前中に投与が望ましい

〈検査〉トリクロルメチアジドは甲状腺障害のない患者の血清PBIを

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