適応
1本態性高血圧症,腎性高血圧症,褐色細胞腫による高血圧症
2前立腺肥大症に伴う排尿障害
注意〔前立腺肥大症に伴う排尿障害〕本剤による治療は原因療法ではなく,対症療法であることに留意し,投与により期待する効果が得られない場合は手術療法等,他の適切な処置を考慮
用法
11日0.5mg(1回0.25mg1日2回)より始め,効果が不十分な場合は1日1~4mgに漸増し,1日2回に分割(増減) 1日最大8mgまで 21日1mg(1回0.5mg1日2回)より始め,1日2mgに漸増し,1日2回に分割(増減)
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①起立性低血圧が現れる為,臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い,体位変換による血圧変化を考慮し,坐位にて血圧をコントロール
②投与初期又は用量の急増時等に,めまい,立ちくらみ,動悸,頭痛等.その際は仰臥位をとらせる等措置.又,必要に応じて対症療法
➌降圧作用に基づくめまい等→運転注意
〈その他〉
①類似化合物(プラゾシン)で腎及びその他の動脈狭窄,脚部及びその他の動脈瘤等の血管障害のある高血圧患者で,急性熱性多発性関節炎(1例)が報告
②動物に250mg/kg/日(臨床最大用量の約1,800倍に相当)を2年間投与した試験で,雄のみに良性副腎髄質腫瘍の発生頻度が対照群に比し高い報告
患者背景
〈合併・既往〉アレルギー体質(副作用発現率が高くなる傾向) 〈腎〉重篤な腎機能障害(血中濃度上昇) 〈肝〉重篤な肝機能障害(血中濃度上昇)
〈妊婦〉妊B2有益のみ(動物で母動物に体重増加抑制等の一般状態の悪化が認められる実験条件では,胚致死など胎児への影響も確認) 〈授乳婦〉非推奨(動物で母動物の血中濃度よりも高濃度で乳汁移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉低用量(例えば1回0.25mg,1日2回)から開始等慎重に
相互
〈併用注意〉
1)降圧作用を有する他の薬剤:降圧作用が増強→減量等処置(