診療支援
薬剤

クロニジン塩酸塩運転△
2149
clonidine hydrochloride
カタプレス Catapres(Parkland)
 :75・150μg

適応

各種高血圧症(本態性高血圧症,腎性高血圧症)

用法

1回0.075mg~0.15mg 1日3回(増減).重症には1回0.3mg 1日3回

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①ときに起立性低血圧が現れる為,臥位のみならず,立位又は坐位で血圧測定を行い,体位変換による血圧変化を考慮し,坐位にて血圧をコントロール

②投与患者で急に投与を中止すると,稀に血圧の上昇,神経過敏,頻脈,不安感,頭痛等のリバウンド現象が現れる為,中止しなければならない場合は,徐々に減量

➌鎮静作用により反射運動等減弱→運転注意

〈小児〉未確立 〈妊婦〉妊B3有益のみ(未確立.胎盤通過が報告) 〈授乳婦〉授乳回避(ヒトで母乳中移行する報告) 〈高齢〉低用量から開始等慎重に

相互

〈併用注意〉

1)中枢神経抑制剤,アルコール:相加的に鎮静作用が増強

2)β遮断剤:本剤の投与中止後のリバウンド現象が強められる→中止する場合は,β遮断剤を先に中止し,数日間経過を観察した後,本剤を中止(本剤はノルアドレナリンの遊離を抑制する為,急激な中止により血中ノルアドレナリンの上昇.β遮断剤の併用時は,β受容体が遮断されている為,ノルアドレナリンのα受容体刺激作用が増強され,血圧が急激に上昇)

飲食物

慎重

1)腎機能障害

2)虚血性心疾患又は高血圧以外の原因による心不全

3)虚血性心疾患及びうっ血性心不全

4)脳梗塞又は脳血管障害

5)高度の徐脈(著しい洞性徐脈)

6)発熱(血圧,心機能等に著明な変化)

7)高齢者

過量投与

〈症状〉交感神経抑制で一般的に認められる瞳孔収縮,嗜眠,徐脈,低血圧,低体温,昏睡,無呼吸等の症状.又,末梢のα1受容体刺激で血圧上昇 〈処置〉注意深くモニタリングし,必要に応じて対症療法

副作用

〈重大〉

1)稀に幻覚→処置

2)錯乱→処置

〈その他〉

1)精神神経(眠気,鎮静作用,疲労感,不安,めまい,倦怠感,見当識障害)

2)循環器(徐脈,起立性低血圧,蒼白

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