診療支援
薬剤

ニルバジピン新様式運転△
2149
nilvadipine
ニバジール Nivadil(LTL)
 :2・4mg
ニルバジピン(2・4 各社)

適応

本態性高血圧症

用法

1回2~4mg 1日2回

禁忌

1)頭蓋内出血で止血が完成していないと推定(出血を助長)

2)脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進(頭蓋内圧の亢進を増悪)

3)妊婦・妊娠

4)過敏症

注意

〈基本〉

➊Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき,症状悪化した症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないように注意

➋降圧作用に基づくめまい等→運転注意

患者背景

〈肝〉肝機能障害(血中濃度が高くなる)

〈妊婦〉禁忌(動物で妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長する報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉低用量から開始等慎重に

相互

主にCYP3A4で代謝 〈併用注意〉

1)他の血圧降下剤:血圧降下作用が増強(薬理学的な相加作用)

2)シメチジン,リトナビル,サキナビル,イトラコナゾール,グレープフルーツジュース:作用増強.但し,本剤に関する症例報告はない(前記薬剤等がCYP3A4を阻害する為,本剤の血中濃度を上昇)

3)タクロリムス,シクロスポリン:両剤の作用増強.但し,本剤に関する症例報告はない→前記薬剤の血中濃度注意(両剤がCYP3A4で代謝されるため相互に代謝が阻害され,両剤の血中濃度が上昇)

4)リファンピシン:作用減弱.但し,本剤に関する症例報告はない(リファンピシンがCYP3A4を誘導する為,本剤の血中濃度を低下)

飲食物

副作用

〈重大〉肝機能障害(0.1%未満)(AST・ALT・γ-GTPの上昇等) 〈その他〉

1)肝臓(AST・ALT・Al-Pの上昇)

2)循環器(動悸,頻脈,房室ブロック,心房細動,期外収縮,徐脈,血圧低下)

3)精神神経(頭痛,頭重,めまい,ふらつき,立ちくらみ,眠気,不眠,しびれ,振戦)

4)消化器(食欲不振,腹痛,腹部不快感,悪心,嘔吐,便秘,下痢,口内炎,口渇

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