診療支援
薬剤

ニトレンジピン新様式運転△
2171
nitrendipine
バイロテンシン Baylotensin(田辺三菱)
 :5・10mg
ニトレンジピン(5・10 各社)

適応

1高血圧症,腎実質性高血圧症

2狭心症

用法

11日1回5~10mg(増減) 21日1回10mg(増減)

禁忌

妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

➊Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき,症状悪化した症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないように注意

➋降圧作用に基づくめまい等→運転注意

患者背景

〈合併・既往〉過度に血圧が低い 〈腎〉重篤な腎機能障害(腎機能が悪化) 〈肝〉重篤な肝機能障害(肝硬変患者で血中濃度増加が報告)

〈妊婦〉禁忌〔動物で催奇形作用(ラットで外表異常及び骨変異,サルで外表及び骨格異常),胎児致死作用(ラットで胚・胎児死亡率の増加)が報告〕 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ヒトで母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉低用量から開始等慎重に

相互

主にCYP3A4で代謝 〈併用注意〉

1)β遮断剤:過剰な心筋収縮力低下や血圧降下が起こる(両剤の相加・相乗作用)

2)他の降圧剤:過度の血圧低下(薬理学的な相加・相乗作用)

3)ジゴキシンの中毒(不整脈,嘔気,嘔吐,視覚障害,めまい等)が発現(ジゴキシンの腎及び腎外クリアランスを減少させ,ジゴキシンの血中濃度を上昇)

4)シメチジン,ラニチジン:過度に血圧低下→減量等慎重に投与(前記薬剤は本剤の肝での酸化的代謝を阻害し,又,胃酸分泌を抑制して吸収を高め,本剤の血中濃度を上昇)

5)HIVプロテアーゼ阻害剤(サキナビル,リトナビル等):過度に血圧低下(本剤は主にCYP3Aで代謝される為,併用により,代謝が阻害され,血中濃度が上昇)

6)リファンピシン:作用減弱(リファンピシンが肝の薬物代謝酵素を誘導し,本剤の代謝を促進して血中濃度を低下)

7)グレープフルーツジュース:血中濃度が上昇し,作用増強→過度の血圧低下等が認められた場合は,本剤を減量等処置.又,同時服用しないよう注意(グレープフル

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