適応
1高血圧症,腎実質性高血圧症
2狭心症
用法
11日20~40mg 分1~2回(増減).尚,十分な降圧効果が得られない場合でも1日最大60mgまで 21日1回40mg 食後(増減)
禁忌
妊婦・妊娠(動物で親動物,出生児に体重増加抑制が報告)
注意
〈基本〉
➊Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき,症状悪化した症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないように注意
➋降圧作用に基づくめまい等→運転注意
〈その他〉CAPD(持続的外来腹膜透析)施行中の患者の透析排液が混濁する為,腹膜炎等との鑑別に留意
患者背景
〈合併・既往〉
①過度に血圧が低い(更に血圧が下降)
②洞機能不全(洞性徐脈,洞停止等を悪化・誘発)
〈肝〉重篤な肝機能障害(血中濃度上昇)
〈妊婦〉禁忌(動物で親動物,出生児に体重増加の抑制が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉低用量(20mg/日)から開始等慎重に,過度の降圧作用や副作用が認められた場合は投与量を1/2に減量等処置
相互
〈併用注意〉
1)他の降圧剤,β遮断剤:降圧作用が増強→定期的に血圧を測定し,両剤の用量調節(相加的に降圧作用を増強)
2)シメチジン:他のCa拮抗剤(ニフェジピン等)との併用により,血中濃度上昇による副作用が現れる報告.本剤においても副作用(顔面潮紅・顔のほてり等)が現れる可能性→定期的に臨床症状を観察し,本剤の減量若しくは中止(シメチジンがCa拮抗剤のCYPを阻害することにより,Ca拮抗剤の血中濃度を上昇)
3)グレープフルーツジュース:血中濃度が上昇し,作用増強→過度の血圧低下等が認められた場合は,本剤を減量等処置.又,同時服用しないよう指導(機序不明.グレープフルーツジュースの含有成分がCa拮抗剤のCYPを抑制し,クリアランスを低下)
4)タクロリムス