適応
高血圧症
用法
1回2.5~5mg 1日2回 朝夕(増減) 効果不十分な場合は1回10mg 1日2回まで増量できる
禁忌
1)妊婦・妊娠
2)心原性ショック(血圧低下により症状悪化)
3)過敏症
注意
〈基本〉
➊Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき,症状悪化した症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないように注意
②投与により,稀に過度の血圧低下(めまい,ふらつき,失神等)を起こす為,減量又は休薬等処置
➌降圧作用に基づくめまい等→運転注意
患者背景
〈合併・既往〉大動脈弁狭窄,僧帽弁狭窄(血管拡張作用により過度の血圧降下) 〈肝〉肝機能障害(血中濃度上昇)
〈妊婦〉妊C禁忌(動物で催奇形作用が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉低用量(例えば,1回2.5mgを1日2回)から開始し,用量調節
相互
主にCYP3A4で代謝 〈併用注意〉
1)他の降圧剤(トリクロルメチアジド,カプトプリル等):相互に作用増強(薬理作用が異なる降圧剤の併用により降圧作用が増強)
2)メトプロロールの血中濃度上昇(本剤の血管拡張作用により肝血流量を増加させ,メトプロロールの初回通過による消失を減少)
3)ジゴキシンの血中濃度上昇(本剤がジゴキシンの腎クリアランスを低下させることにより,ジゴキシンの血中濃度を上昇)
4)シメチジン,エリスロマイシン,イトラコナゾール:血中濃度が上昇し,作用増強(前記薬剤が本剤の代謝酵素を阻害することにより,本剤の血中濃度を上昇)
5)フェニトイン,カルバマゼピン,バルビツール酸誘導体:血中濃度が低下し,作用減弱(前記薬剤が本剤の代謝酵素を誘導することにより,本剤の血中濃度を低下)
6)リファンピシン:他のCa拮抗剤(ニフェジピン等)の作用が減弱する報告(リファンピシンが代謝酵素を誘導すること