診療支援
薬剤

メフルシド新様式運転△
2135
mefruside
バイカロン Baycaron(田辺三菱)
 :25mg
メフルシド(25 日医工)

適応

高血圧症(本態性,腎性),以下の慢性浮腫における利尿:心性浮腫,腎性浮腫,肝性浮腫

用法

1日25~50mg.この1日量を朝1回又は朝,昼の2回に分けて投与(増減) 但し,高血圧症に用いる場合は少量から開始して徐々に増量.又,悪性高血圧に用いる場合は,他の降圧剤と併用

禁忌

1)無尿,急性腎不全(腎機能を更に悪化)

2)体液中のNa,Kが明らかに減少(低Na・低K血症等の電解質失調を悪化)

3)過敏症〔サイアザイド系薬剤,その類似化合物(スルホンアミド誘導体)〕(皮疹,光線過敏症)

4)肝性昏睡

5)デスモプレシン(男性における夜間多尿による夜間頻尿)投与中

注意

〈基本〉

①利尿効果は急激に現れる為,電解質失調,脱水に注意し,少量から開始して,徐々に増量

②連用する場合,電解質失調が現れるので定期的に検査

③夜間の休息が特に必要な患者には,夜間の排尿を避ける為,昼間に投与が望ましい

➍降圧作用に基づくめまい,ふらつき→運転注意

患者背景

〈合併・既往〉

①重篤な冠動脈硬化症又は脳動脈硬化症(急激な利尿が現れた場合,急速な血漿量減少,血液濃縮を来し,血栓塞栓症を誘発)

②本人又は両親,兄弟に痛風,糖尿病(高尿酸血症,高血糖症を来し,痛風,血糖値の悪化や痛風が顕性化)

③下痢,嘔吐(電解質失調)

④高Ca血症,副甲状腺機能亢進症(Ca貯留作用があり副甲状腺腫)

⑤減塩療法時(低Na血症等の副作用)

⑥交感神経切除後(降圧作用が増強)

〈腎〉

①急性腎不全:禁忌(腎機能を更に悪化)

②重篤な腎障害(急性腎不全を除く)(低K血症)

〈肝〉

①肝性昏睡:禁忌(血中アンモニア濃度を上昇させ症状悪化)

②肝硬変(連用により低K血症等の電解質失調)

③肝疾患・肝機能障害(肝性昏睡を除く)(肝機能障害を悪化)

〈妊婦〉妊C有益のみ(動物で胚致死) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁移行性) 〈小児〉乳児は電解質バランスが崩れ易い

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