適応
高血圧症(本態性,腎性等),心性浮腫(うっ血性心不全),腎性浮腫,肝性浮腫
用法
1日90~200mg 分2~3(増減) 注意1日当たりの製剤量は2~4カプセル
禁忌
1)無尿(高K血症等の電解質異常)
2)急性腎不全
3)高K血症
4)腎結石及びその既往歴(トリアムテレン結石を形成)
5)インドメタシン又はジクロフェナクを投与中
注意
〈基本〉
①連用する場合,電解質異常が現れるので定期的に検査
➋降圧作用に基づくめまい等→運転注意
③夜間の休息が特に必要な患者には,夜間の排尿を避ける為,午前中に投与が望ましい
患者背景
〈合併・既往〉
①重篤な冠動脈硬化症又は脳動脈硬化症(急激な利尿が現れた場合,急速な血漿量減少,血液濃縮を来し,血栓塞栓症を誘発)
②減塩療法中(低Na血症等の電解質異常)
③葉酸欠乏又は葉酸代謝異常(葉酸拮抗作用により巨赤芽球性貧血等の血液障害)
〈腎〉
①急性腎不全:禁忌(高K血症等の電解質異常)
②重篤な腎障害(高K血症等の電解質異常)
〈肝〉肝疾患・肝機能障害
〈妊婦〉妊C有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施.乳児は電解質バランスが崩れ易い 〈高齢〉以下に注意し,少量から開始等慎重に
①過度の降圧,利尿は好ましくない.脳梗塞,脱水,低血圧等による立ちくらみ,めまい,失神等を起こす
②特に心疾患等で浮腫がある場合は急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮を来し,脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発
③高K血症が現れ易い
相互
〈併用禁忌〉インドメタシン,ジクロフェナク:急性腎障害が発現(PG合成阻害作用により,本剤の腎血流量低下作用が増強.腎障害患者への投与は注意) 〈併用注意〉
1)NSAIDs(インドメタシン,ジクロフェナクを除く):類薬(インドメタシン,ジクロフェナク)で急性腎障害が現れる報告(NSAIDsのPG合成阻害作用により,本剤の腎血流量低下作用が増強.腎障害