診療支援
薬剤

カルテオロール塩酸塩新様式H
2123・2149
carteolol hydrochloride
小児用ミケラン Pediatric Mikelan(大塚)  2123
 細粒:0.2% 2mg/g

適応

ファロー四徴症に伴うチアノーゼ発作

用法

乳幼児には0.2~0.3mg/kg/日 分2 朝・夕(増減) 注意褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では,α遮断剤で初期治療後に投与し,常にα遮断剤を併用

禁忌

1)過敏症

2)気管支喘息,気管支痙攣の恐れ(気管支筋収縮作用により,喘息症状の誘発・悪化)

3)糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス(アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強)

4)高度の徐脈(著しい洞性徐脈),房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),洞不全症候群,洞房ブロック(刺激伝導系に対し抑制的に作用し,症状悪化)

5)心原性ショック(心拍出量抑制作用により,症状悪化)

6)肺高血圧による右心不全(心拍出量抑制作用により,症状悪化)

7)うっ血性心不全或いは恐れ(心収縮力抑制作用により,症状悪化)

8)低血圧症(降圧作用により症状悪化)

9)未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマ

注意

〈基本〉

①投与が長期にわたる場合は,心機能検査(脈拍,血圧,心電図,X線等)を定期的に行う.特に徐脈及び低血圧を起こした場合は減量又は中止.又,必要に応じアトロピンを使用.尚,肝機能,腎機能,血液像等に注意

②類似化合物(プロプラノロール)使用中の狭心症患者で,急に投与を中止したとき,症状が悪化したり,心筋梗塞を起こした症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないよう注意

〈適用上〉水,ミルク或いは牛乳に溶解しても差し支えない.尚,水に溶解した場合,僅かに白濁 〈その他〉β遮断剤服用中の患者では,他の薬剤によるアナフィラキシー反応がより重篤になることがあり,又,通常用量のアドレナリンによる治療に抵抗する報告

患者背景

〈合併・既往〉

①特発性低血糖症,コントロール不十分な糖尿病,長期間絶食状態(血糖値注意.低血糖症状を起こし易く,かつ症状をマスクし易い)

②徐脈,房室ブロック(Ⅰ

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