適応
1本態性高血圧症(軽症~中等症)
2腎実質性高血圧症
3狭心症
用法
11日1回5~10mg(増減) 最高用量は1日1回20mgまで 21日1回5mg(増減) 最高用量は1日1回10mgまで 31日1回10mg(増減) 最高用量は1日1回20mgまで 注意褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では,α遮断剤で初期治療後に投与し,常にα遮断剤を併用
禁忌
1)過敏症
2)糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス(アシドーシスに基づく心収縮力の抑制を増強)
3)高度の徐脈(著しい洞性徐脈),房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),洞房ブロック
4)心原性ショック(心機能を抑制し,症状悪化)
5)肺高血圧による右心不全(心機能を抑制し,症状悪化)
6)うっ血性心不全(心機能を抑制し,症状悪化)
7)未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマ
8)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①投与が長期にわたる場合は,心機能検査(脈拍・血圧・心電図・X線等)を定期的に行う.徐脈又は低血圧が現れた場合は,減量又は中止.又,必要に応じてアトロピンを使用.尚,肝機能,腎機能,血液像等に注意
②類似化合物(プロプラノロール)使用中の狭心症患者で急に投与を中止したとき,症状が悪化したり,心筋梗塞を起こした症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないよう注意.狭心症以外の適用,例えば高血圧で投与する場合でも,特に高齢者においては同様の注意
③手術前48時間は投与しないが望ましい
④降圧作用に基づくめまい等→運転注意
患者背景
〈合併・既往〉
①気管支喘息,気管支痙攣の恐れ(症状を惹起)
②うっ血性心不全の恐れ(ジギタリス剤を併用等慎重に投与.心機能を抑制し,症状悪化)
③甲状腺中毒症〔休薬を要する場合は徐々に減量し観察.急に投与を中止すると,症状悪化.又,症状(頻脈等)をマスク〕
④特発性低血糖症,コントロール不十分な糖尿病,