適応
手術時の上室性頻脈性不整脈に対する緊急処置 注意洞性頻脈においては,その原因検索及びその除去が重要であることに留意と共に,本剤の効果が心拍数の減少であることを踏まえて,緊急処置として必要に応じて使用
用法
1回0.1mL/kg(1mg/kg)を30秒間で心電図の連続監視下に静脈内に投与(適減).引き続き持続投与を行う場合は,0.9mL/kg/時(150μg/kg/分)の投与速度で持続静脈内投与を開始し,適宜投与速度を調節し,目標とする心拍数を維持.尚,持続投与は,年齢,症状により適宜低用量から開始 注意
①単回投与により効果を認めたものの,その後頻脈が再発し,再投与が必要な場合は,少なくとも5分間の投与間隔を置く
②褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では,α遮断剤で初期治療後に投与し,常にα遮断剤を併用
③国内臨床試験において,150μg/kg/分を超える速度に増量することによる有効性の増強