適応
1本態性高血圧症(軽症~中等症),腎実質性高血圧症
2狭心症
用法
11日1回100~200mg 食後(増減) 1日最大400mg 21日1回200mg 食後(増減) 1日最大400mg 注意褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では,α遮断剤で初期治療後に投与し,常にα遮断剤を併用
禁忌
1)過敏症
2)糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス(アシドーシスに基づく心収縮力の抑制が増強)
3)高度の徐脈(著しい洞性徐脈),房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),洞房ブロック,洞不全症候群
4)心原性ショック(心機能の抑制により,原疾患を悪化)
5)うっ血性心不全,肺高血圧による右心不全(心拍出量の減少により,症状悪化)
6)未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマ
7)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①長期投与の場合は,心機能検査(脈拍,血圧,心電図,X線等)を定期的に行う.徐脈又は低血圧が現れた場合は減量又は中止.又,必要に応じアトロピン等を使用.尚,肝機能,腎機能,血液像等に注意
➋類似化合物(プロプラノロール)使用中の狭心症患者で急に投与を中止したとき,症状が悪化したり,心筋梗塞を起こした症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないよう注意.狭心症以外の適用で投与する場合でも,特に高齢者においては同様の注意
③手術前48時間は投与しないが望ましい
➍めまい,ふらつき→投与中の患者(特に投与初期)には運転注意
〈その他〉
①空腹時に投与した場合,食後投与に比較して最高血漿中濃度が約2倍程度に上昇する報告
②β遮断剤服用中の患者では,他の薬剤によるアナフィラキシー反応がより重篤になることがあり,又,通常用量のアドレナリンによる治療に抵抗する場合がある
患者背景
〈合併・既往〉
①気管支喘息,気管支痙攣の恐れ(症状を誘発)
②うっ血性心不全の恐れ(ジギタリス剤を併用等慎重に投与.心機能を抑