診療支援
薬剤

アロチノロール塩酸塩新様式H運転△
2123
arotinolol hydrochloride
アロチノロール塩酸塩 arotinolol hydrochloride(住友)
 :5・10mg
アロチノロール塩酸塩(5・10 各社)

適応

1本態性高血圧症(軽症~中等症),狭心症,頻脈性不整脈

2本態性振戦

注意〔本態性振戦〕十分な観察,診断により類似の振戦を生ずる他の疾患との区別を行い,本態性振戦と鑑別された症例のみに投与

用法

11日20mg 分2(増減) 効果不十分な場合は,1日30mgまで増量可 21日量10mgから開始し,効果不十分な場合は,1日20mgを維持量として2回に分割(増減).尚,増減するが1日30mgを超えない 注意褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者には,単独で投与しない.投与する場合は,α遮断剤で初期治療後に投与し,常にα遮断剤を併用

禁忌

1)高度の徐脈(著しい洞性徐脈),房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),洞房ブロック,洞不全症候群

2)糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス(アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強)

3)気管支喘息,気管支痙攣の恐れ(気管支を収縮させ,喘息症状の誘発・悪化)

4)心原性ショック(心機能を抑制し症状悪化)

5)肺高血圧による右心不全(心機能を抑制し症状悪化)

6)うっ血性心不全(心機能を抑制し症状悪化)

7)未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマ

8)妊婦・妊娠

9)過敏症

注意

〈基本〉

①投与が長期間にわたる場合は,心機能検査(脈拍,血圧,心電図,X線等)を定期的に行う.特に徐脈及び低血圧を起こした場合は減量又は中止.又,必要に応じアトロピンを使用.尚,肝機能,腎機能,血液像等に注意

➋類似化合物(プロプラノロール)使用中の狭心症患者で急に投与を中止したとき,症状が悪化したり,心筋梗塞を起こした症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,医師の指示なしに中止しないよう注意.狭心症以外の適用,例えば不整脈で投与する場合でも,特に高齢者においては同様の注意

③手術前48時間は投与しないが望ましい

➍めまい,ふらつき→投与中(特に投与初期)には運転注意

〔本態性振戦〕徐脈,め

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