診療支援
薬剤

ニプラジロール新様式運転△
2149
nipradilol
ハイパジール Hypadil(興和)
 :3・6mg

適応

本態性高血圧症(軽症~中等症),狭心症

用法

1日6~12mg 分2(増減) 1日最大18mg 注意褐色細胞腫又はパラガングリオーマのある患者では,α遮断薬で初期治療後に投与し,常にα遮断薬を併用

禁忌

1)高度の徐脈(著しい洞性徐脈),房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),洞房ブロック(刺激伝導系に抑制的に作用する為,症状悪化)

2)糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス(アシドーシスに伴う心筋収縮力の抑制を助長)

3)気管支喘息,気管支痙攣の恐れ(気管支平滑筋を収縮させる為,症状悪化)

4)心原性ショック(心拍出量低下作用により症状悪化)

5)肺高血圧による右心不全(心拍出量が抑制され,症状悪化)

6)うっ血性心不全(心筋収縮力を抑制して症状悪化)

7)未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマ

8)妊婦・妊娠

9)PDE5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル,タダラフィル)又はリオシグアトを投与中

注意

〈基本〉

①長期投与の場合は,心機能検査(脈拍,血圧,心電図,X線等)を定期的に行う.特に徐脈又は低血圧が現れた場合は減量又は中止.又,必要に応じアトロピンを投与するなど対症療法.尚,肝機能,腎機能,血液像等に注意

➋類似化合物(プロプラノロール)使用中の狭心症患者で急に投与を中止したとき,症状が悪化したり,心筋梗塞を起こした症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.又,患者に医師の指示なしに中止しないよう注意.狭心症以外の適用,例えば高血圧で投与する場合でも,特に高齢者においては同様の注意

③手術前24時間は投与しないが望ましい

➍めまい,ふらつき→投与中の患者(特に投与初期)には運転注意

⑤PDE5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル,タダラフィル)又はリオシグアトとの併用により降圧作用が増強し,過度に血圧を低下させる為,本剤投与前に前記薬剤を服用していないことを確認

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