診療支援
薬剤

ニトログリセリン新様式E運転×
2171
nitroglycerin
ニトロダームTTS Nitroderm TTS(サンファーマ)  2171
 貼付剤:1枚(10cm2)中25mg
ミリス Millis(日本化薬)
 テープ:1枚(4.05×4.50cm)中5mg
バソレーター(27 三和),ミニトロ(27 キョーリン),ニトログリセリン(27 東和薬)

適応

狭心症,〔ミリスのみ〕急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む) 注意狭心症の発作寛解を目的とした治療には不適である為,速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用

用法

〔ニトロダーム〕1日1回1枚 胸部,腰部,上腕部いずれかに貼付.尚,効果不十分な場合は2枚に増量 〔ミリス〕1回1枚 1日2回 12時間毎に胸部,上腹部,背部,上腕部又は大腿部いずれかに貼付(増減)

禁忌

1)重篤な低血圧又は心原性ショック(血管拡張作用により更に血圧を低下させ,症状悪化)

2)閉塞隅角緑内障(眼圧を上昇)

3)頭部外傷又は脳出血(頭蓋内圧を上昇)

4)高度な貧血〔血圧低下により貧血症状(めまい,立ちくらみ等)を悪化〕

5)過敏症(硝酸・亜硝酸エステル系薬剤)

6)PDE5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル,タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中

注意

〈基本〉〔ニトロダーム〕

①使用に際しては,症状及び経過を観察し,狭心症発作が増悪等,効果が認められない場合は他の療法に切替

➋硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を投与中の患者で,急に投与を中止したとき症状悪化した症例が報告→休薬を要する場合は他剤との併用下で行う.又,患者に医師の指示なしに中止しないよう注意

③貼付により皮膚症状を起こす為,貼付部位を変更し,非ステロイド系抗炎症剤軟膏又はステロイド軟膏等を使用するか,本剤の使用を中止等処置

④過度の血圧低下が起こった場合は,本剤を除去し,下肢の挙上或いは昇圧剤の投与等処置

⑤起立性低血圧を起こすので注意

➏使用開始時には他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用を起こす為,鎮痛剤を投与するか,減量又は中止等処置.又,これらの副作用のために注意力,集中力,反射運動能力等の低下→運転不可

〔ミリス〕

①狭心症に対し用いる場合は,以下の事項に留意

a)投

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