適応
狭心症発作の寛解
用法
1回1噴霧 口腔内 効果不十分の場合は1回1噴霧に限り追加
禁忌
1)重篤な低血圧又は心原性ショック(血管拡張作用により更に血圧を低下させ,症状悪化)
2)閉塞隅角緑内障(眼圧を上昇)
3)頭部外傷又は脳出血(頭蓋内圧を上昇)
4)高度な貧血〔血圧低下により貧血症状(めまい,立ちくらみ等)を悪化〕
5)過敏症(硝酸・亜硝酸エステル系薬剤)
6)PDE5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル,タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中
注意
〈基本〉
①過度に使用した場合,急激な血圧低下による意識喪失を起こす為,用法及び用量に注意.過度の血圧低下,意識喪失が起こった場合は,下肢の挙上或いは昇圧剤の投与等処置
②起立性低血圧を起こすので注意
➌投与開始時には,他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用が起こり易く,これらの副作用のために注意力・集中力・反射運動能力等の低下→運転不可
〈適用上〉
➊以下の事項について患者に指導
a)火気に近づけて使用しない
b)目に向けて使用しない
➋患者用説明書を用意してある為,必要に応じ,適宜内容を説明
➌効果を十分に得るために適正使用が大切.以下に注意
a)保護キャップを外し,容器を立てて持ち,噴霧栓を強く押して空吹きし(通常2~3回),正常に薬剤が噴霧することを確認
b)3日間以上間隔を空けて使用する場合は,1回空吹きしてから噴霧
c)噴霧口を口から約2cm以内まで近づけ,口を大きく開けたまま息を止めた状態で,噴霧栓を強く押して口の中に噴霧し,すぐに口を閉じる.この時,深く吸い込まない
④エタノールを含有する為,エタノールに過敏な患者には注意して使用
〈その他〉
①使用中に本剤又は他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し,耐薬性を生じ,作用減弱.尚,類似化合物(ニトログリセリン)の経皮