診療支援
薬剤

キニジン硫酸塩水和物新様式H
2122
quinidine sulfate
キニジン硫酸塩(ヴィアトリスH)
 :100mg 

適応

期外収縮(上室性,心室性),発作性頻拍(上室性,心室性),新鮮心房細動,発作性心房細動の予防,陳旧性心房細動,心房粗動,電気ショック療法との併用及びその後の洞調律の維持,急性心筋梗塞時における心室性不整脈の予防

用法

経口的に投与するが,著明な副作用を有するゆえ,原則として入院させて使用.投与法は心房細動の除去を目的とする場合を標準とし,漸増法と大量投与法に大別出来る.その他の不整脈に対しては,原則として少量持続投与でよく,この場合には外来にて投与してもよい 試験投与:治療に先だち,1回量0.1~0.2gを投与し,副作用が現れた時は中止.副作用を調べる際には血圧測定と心電図記録を行う必要 漸増法:慢性心房細動に対しては,例えば,1回量0.2gを最初1日3回(6~8時間おき)に投与し,効果がない場合は,2日目毎に1回量を0.4g,0.6gのごとく増すか,投与回数を1~2日目ごとに4,5,6回のごとく増す.不整脈除去効果が得られたら,そこで維持量投与に切替,或いは中止.6日間投与して効果がない場合,途中で副作用が現れた場合は中止.本剤は昼間のみ与えるのが原則である 大量投与:初めから大量を与え,投与期間の短縮を図るもので,慢性心房細動に対しては,例えば,1回量0.4gを1日5回,3日間与え,効果がない場合は中止.効果が得られた場合の維持投与は漸増法と同様.我国では漸増法でよいとする報告が多い 維持量投与:1日量0.2~0.6g 分1~3回にするが,個人差が大きい.電気ショック療法との併用及びその後の洞調律の維持に対する用量もこれに準ずる(増減)

禁忌

1)刺激伝導障害(房室ブロック,洞房ブロック,脚ブロック等)(失神発作或いは突然死)

2)重篤なうっ血性心不全

3)高K血症

4)過敏症

5)アミオダロン注射剤バルデナフィル,トレミフェン,キヌプリスチン・ダルホプリスチン,ボリコナゾール,

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