診療支援
薬剤

ピルメノール塩酸塩水和物新様式H運転×
2129
pirmenol hydrochloride hydrate
ピメノール Pimenol(ファイザー)
 カプセル:50・100mg

適応

以下の状態で他の抗不整脈薬が使用出来ないか,又は無効の場合:頻脈性不整脈(心室性) 注意他の抗不整脈薬が使用出来ないか,又は無効の場合にのみ適用考慮

用法

1回100mg 1日2回(増減) 注意以下の通り腎機能障害患者では血中濃度が持続する為,内因性Ccrを指標とした障害の程度に応じ減量等,用法・用量を調整

①軽度~中等度障害例(30≦Ccr<70mL/min):半減期及び血中濃度曲線下面積は,腎機能正常例に比し,それぞれ約1.5倍,約2倍に延長・増大

②高度障害例(Ccr<30mL/min):半減期及び血中濃度曲線下面積は,腎機能正常例に比し,それぞれ約1.5倍,約3倍に延長・増大

禁忌

1)高度の房室ブロック・洞房ブロック(刺激伝導抑制作用により,刺激伝導障害を更に増悪)

2)うっ血性心不全(陰性変力作用により,症状悪化.又,催不整脈作用により,不整脈を誘発又は悪化)

3)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状悪化)

4)尿貯留傾向(抗コリン作用により,尿閉を悪化)

5)過敏症

6)バルデナフィル,モキシフロキサシン,アミオダロン注射剤,トレミフェンを投与中

注意

〈基本〉

①投与に際しては,頻回に患者状態を観察し,心電図,脈拍,血圧,心胸比を定期的に調べる.PQ延長,QRS幅増大,QT延長,徐脈,血圧低下等が認められた場合は,直ちに減量又は中止

②抗コリン作用があり,その作用に基づくと思われる排尿障害,口渇,霧視等の症状が現れる為,減量するか中止

③1日用量200mgを超えて投与する場合,副作用発現の可能性が増大するので注意

➍失神,めまい,ふらつき,手足のしびれ等→運転不可

患者背景

〈合併・既往〉

①基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症等)(少量から開始等注意と共に,頻回に心電図検査.開始後1~2週間は入院させる.陰性変力作用により,心不全を来す.又,催不整脈作用により,不整脈を誘発又

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