診療支援
薬剤

ベプリジル塩酸塩水和物新様式H運転△
2129
bepridil hydrochloride hydrate
ベプリコール Bepricor(オルガノン)
 :50・100mg

適応

1以下の状態で他の抗不整脈薬が使用出来ないか,又は無効の場合:持続性心房細動,頻脈性不整脈(心室性) 2狭心症 注意〔持続性心房細動〕

1)基本的に心房細動の持続時間が心電図検査又は自覚症状から7日以上持続していると判断された場合

2)心房細動の停止,及びその後の洞調律の維持を目的として投与

用法

〔持続性心房細動〕1日100mgから開始し,効果が不十分な場合は200mgまで増量し,1日2回に分割(適減) 〔頻脈性不整脈(心室性)及び狭心症〕1日200mg 分2(増減)

!警告

‍ 持続性心房細動患者を対象とした国内臨床試験において,心室頻拍から死亡に至った症例がみられ,心房細動及び心房粗動の患者を対象とした臨床研究において,Torsade de pointesを0.9%(4/459例)に発現した報告がある為,過度のQT延長,Torsade de pointesの発現に十分注意

禁忌

1)うっ血性心不全

2)高度の刺激伝導障害(房室ブロック,洞房ブロック)(刺激伝導を更に抑制し,完全房室ブロックや高度の徐脈を引き起こす)

3)著明な洞性徐脈(洞機能を抑制する作用があり,より強い徐脈状態)

4)著明なQT延長(QT延長作用により,新たな不整脈を誘発)

5)妊婦・妊娠

6)リトナビル,サキナビル,アタザナビル,ホスアンプレナビル,イトラコナゾール,アミオダロ注射剤,エリグルスタット,シポニモドを投与中

注意

〈基本〉〔共通〕

①血中濃度が定常状態に達するまで通常3週間を要する.この間は十分な効果が発現しないことがある為,増量が必要な場合はこの期間を過ぎてから行う.本剤による催不整脈作用は投与初期ばかりでなく増量時にも起こる為,用量の調整は慎重に.投与開始後又は増量後,少なくとも3週間は1週間毎に診察,心電図検査を行い,心電図QT間隔の過度の延長或いは高度の徐脈,血圧低下,心拡大等の異常所見が認められた場合

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