ドパミン塩酸塩新様式E

2119

dopamine hydrochloride

イノバン Inovan(協和キリン)

　注：50・100mg/2.5・5mL/A

　シリンジ：50・150・300mg/50mL/シリンジ

後ツルドパミ(注200 鶴原)，ドパミン塩酸塩(注50・200 日医工岐阜，注100　Kit200・600 各社)

適応

1急性循環不全(心原性ショック，出血性ショック)

2以下の急性循環不全状態に使用

a)無尿，乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態

b)脈拍数増加した状態

c)他の強心・昇圧剤で副作用発現，好ましい反応が得られない状態

用法

1～5μg/kg/分を点滴静注(シリ持続静注)し，患者の病態に応じ20μg/kgまで増量出来る．アンプル製剤は，必要に応じて生食，ブドウ糖，総合アミノ酸注射液，ブドウ糖・乳酸ナトリウム・無機塩類剤等で希釈．投与量は患者の血圧，脈拍数及び尿量により増減

禁忌

褐色細胞腫又はパラガングリオーマ(カテコールアミンを過剰に産生する腫瘍である為，症状悪化)

注意

〈基本〉

①それぞれのショック状態において，必要に応じ最初に輸液，輸血，呼吸管理，ステロイド投与等の処置を考慮

②血圧，脈拍数及び尿量等，患者状態を観察しながら投与

③大量投与したとき，脈拍数の増加がみられた場合や尿量の増加がみられない場合は，

初出:治療薬マニュアル2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年11月7日　掲-ID：yak_00000-00_a021c006z0001）