適応
ドパミン,ドブタミン注射液等の少量静脈内持続点滴療法(5μg/kg/min未満)からの離脱困難な循環不全で,経口剤への早期離脱を必要とする場合 注意
1)ドパミン,ドブタミン注射液等の少量静脈内持続点滴療法(5μg/kg/min未満)が行われている時期(発症後約1週間)において,点滴剤からの早期離脱を必要とする場合に本剤に切替
2)本剤の切替投与に当たっては,血圧の低下,尿量の減少,呼吸困難,倦怠感,脈拍の変動等に注意し,切替が困難と考えられる場合はもとの点滴療法に戻す
用法
1日2,250mg 分3(増減)
禁忌
褐色細胞腫(血中にカテコールアミンが過剰に分泌されている為,ドパミン産生物質を投与すると,一層の過剰反応が起こったり,期待した効果が得られない)
注意
〈基本〉治療には,経過観察し,病状に応じ,治療上必要最小限の使用に留める.尚,長期の使用経験は不十分の為,長期の維持療法には用いないが望ましい
患者背景
〈合併・既往〉肥大型閉塞性心筋症(特発性肥厚性大動脈弁下狭窄)(心収縮力増強作用により左室流出障害を増強)
〈妊婦〉有益のみ(動物で胎児及び出生児の発育抑制が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で血清プロラクチン低下及び乳汁移行性) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に.副作用が現れ易い
相互
〈併用注意〉
1)フェノチアジン系誘導体(クロルプロマジン),ブチロフェノン系誘導体(ハロペリドール,ドロペリドール等):腎動脈血流量増加等の作用が減弱→併用する場合は,用量注意(前記薬剤のドパミン受容体遮断作用)
2)MAO阻害剤:作用(血圧上昇等)が増強かつ延長→本剤を減量等処置(本剤の代謝が阻害)
副作用
〈重大〉
1)心室頻拍(1%未満)等の不整脈→抗不整脈剤を投与等処置
2)肝機能障害(1%未満)(AST,ALT,Al-P,LDH,γ-GTPの上昇等を伴う),黄疸(0.1%未