適応
各種の高度の徐脈,特にアダムス・ストークス症候群における発作防止
用法
1回15mg 1日3~4回(投与回数増減)
禁忌
1)特発性肥大性大動脈弁下狭窄症(心収縮力を増強する為,左室からの血液流出路の閉塞が増強され,症状増強)
2)ジギタリス中毒(重篤な不整脈)
3)カテコールアミン(アドレナリン等),エフェドリン,メチルエフェドリン,メチルエフェドリンサッカリネート,フェノテロール,ドロキシドパを投与中
注意
〈適用上〉
①徐放性製剤である為,噛み砕かないで服用させる
②マトリックス基剤は成分放出後も体内で崩壊せずに排泄される為,錠剤の形をした塊として糞便中に認められる
患者背景
〈合併・既往〉
①冠動脈疾患(心筋虚血)
②甲状腺機能亢進症(甲状腺機能亢進症に伴う諸症状が悪化)
③高血圧(血圧が上昇)
④うっ血性心不全(不整脈)
⑤糖尿病(血糖値が上昇)
〈妊婦〉有益のみ(動物で催奇形性が報告) 〈高齢〉少量から開始等