診療支援
薬剤

イソプレナリン塩酸塩(塩酸イソプロテレノール)新様式H
2119
isoprenaline hydrochloride
プロタノールS Proternol-S(興和)
 錠(dl体):15mg(徐放)

適応

各種の高度の徐脈,特にアダムス・ストークス症候群における発作防止

用法

1回15mg 1日3~4回(投与回数増減)

禁忌

1)特発性肥大性大動脈弁下狭窄症(心収縮力を増強する為,左室からの血液流出路の閉塞が増強され,症状増強)

2)ジギタリス中毒(重篤な不整脈)

3)カテコールアミン(アドレナリン等),エフェドリン,メチルエフェドリン,メチルエフェドリンサッカリネート,フェノテロール,ドロキシドパを投与中

注意

〈適用上〉

①徐放性製剤である為,噛み砕かないで服用させる

②マトリックス基剤は成分放出後も体内で崩壊せずに排泄される為,錠剤の形をした塊として糞便中に認められる

患者背景

〈合併・既往〉

①冠動脈疾患(心筋虚血)

②甲状腺機能亢進症(甲状腺機能亢進症に伴う諸症状が悪化)

③高血圧(血圧が上昇)

④うっ血性心不全(不整脈)

⑤糖尿病(血糖値が上昇)

〈妊婦〉有益のみ(動物で催奇形性が報告) 〈高齢〉少量から開始等

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